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【栃木】

ひらがな組み合わせ漢字 こころMoji 足利でアーティスト作品展

「ことば」で心 「ことば」の3文字で「心」を書き上げた浦上秀樹さん=足利市で

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 平仮名を組み合わせて漢字を描き、メッセージを込める「こころMoji」アーティストの浦上(うらかみ)秀樹さん(44)=埼玉県春日部市=の作品展が、足利市の足利商工会議所友愛会館で開かれている。難病のために手足が動かせず、口にくわえた筆で描いた30点が並ぶ。29日まで。(吉岡潤)

 一見すると見慣れた漢字だが、じっと目を凝らすと数文字の平仮名が読み取れる。その平仮名のフレーズが伝えたいメッセージになっている。それが「こころMoji」だ。

 浦上さんは、二十一歳のときに筋肉が徐々に衰える「遠位型(えんいがた)ミオパチー」を発症。二十三歳から車いす生活を送るようになった。

 二〇一〇年、ひらがなを組み合わせて漢字を描く杉浦誠司さんの著書を読み、「体が熱くなるような感じで興奮した。自分でも描いてみたいと思った」。菜箸(さいばし)を継ぎ足した筆を口にくわえ、創作を開始した。

 まず描きたい漢字を選ぶ。漢字の意味を調べ直し、当てはめる平仮名のフレーズを思案。そして平仮名によるメッセージの解説を考える。漢字とメッセージがつながっているのがポイントという。これまで三百四十五点を生み出した。

 「笑顔」は「なみだはみらいをきりひらく」の十三字、「感謝」は「すべてのであいといのちのすばらしさ」の十七字で仕上げた。

 足利の技術を国内外に発信しようと市内の繊維関連業者が協力して立ち上げたプロジェクト「足利サムライファイバー」のシンボルマーク「織」は、「かがやくみらい」の七字から成る。

 浦上さんは「車いす生活は助けてもらうことがほとんど。自分から何かできないかと思っていて、こころMojiに出合った。作品を見た人の喜ぶ姿が創作の原動力」と語る。

 午前十時〜午後五時(二十九日は午後四時)。入場無料。二十九日は浦上さんが午前十一時、午後一時、同三時に会場で実演する。

 

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