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【栃木】

田んぼ転落の重傷男性を通報 宇都宮市西消防署 宮の原中・小林さんに感謝状

感謝状を手にする小林真大さん(中)と父・敦さん(左)、母・香欄さん=宇都宮市で

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 宇都宮市砥上町の田んぼに自転車ごと転落した男性に気付いて119番したとして、市立宮の原中学校1年の小林真大(まひろ)さん(13)に市西消防署から感謝状が贈られた。救出も手伝った小林さんは「当たり前のことをしただけ。助かって良かった」と爽やかに語った。 (藤原哲也)

 署によると、九月十日午後二時すぎ、六十代の男性が一時的に意識を失って歩道から道路脇一メートル下の田んぼに転落。男性は首の骨を折る重傷で、四肢がまひして動けなくなった。

 助けを求める声は車の騒音にかき消され、男性は三十分ほど稲穂が茂る田んぼに取り残された。そこを通りがかった小林さんが、わずかに聞こえたうめき声に気付いて通報。救助された男性は現在、専門病院でリハビリに励んでいるという。

 十五日に署で贈呈式があり、父・敦(おさむ)さん(50)と母・香欄(かおり)さん(47)が見守る中、上野正人署長が小林さんに感謝状を手渡した。上野署長は事故当日が三〇度以上の炎天下で、発見が遅れたら生命の危険があった可能性を指摘。「的確な通報で助かった。これからも優しい心を持ち続けてほしい」と語りかけて感謝した。

 救出劇を振り返った小林さんは、救急隊が到着するまでの間に「痛いですか? 大丈夫ですか?」と男性に声を掛けて励ましたことを明かし、「男性のお見舞いにも行ってあげたい」と優しい表情で語った。

 現場に行った救急隊員も同席し、小林さんに謝意を伝えた。話を聞いた敦さんは「冷静に対応できて良かった。褒めてあげたい」。看護師の仕事をしていて、男性のお見舞いを一度したという香欄さんは「男性は息子のことを『救世主』と言ってくれた。まだ幼いと思っていたが、意外と成長していて頼もしく思った」と目を細めていた。

 

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