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【栃木】

冬山登山の安全強化へ 群馬県教委 那須雪崩事故受け

 今年三月に那須町で登山講習中だった県立大田原高校の生徒と教員計八人が死亡した雪崩事故を受け、群馬県教育委員会は、同県内の公立高校が冬山で基礎訓練する際の計画書を改定し、安全対策を強化する方針を明らかにした。新たに、各校に計画地で過去に雪崩事故が発生したことがあるかどうかや、緊急連絡体制、装備品を明記させ、現地の地図、コース図、写真の添付も求める。

 基礎訓練の計画書は従来、冬山シーズンを前に同県高校体育連盟の七人と同県教委の二人による審査会が各校の提出を受けてチェックし、一部のメンバーが現地を下見してきた。

 那須町の事故を受け、同県教委は同県高体連などと検討会議を設置し、四〜十月に会合を三回開いた。この中で、那須町の現場から約一キロ離れた場所で約七年前に雪崩が発生していた事実を重視。計画書に過去に雪崩事故が起きていないかを確認する欄を新設した。

 また、那須町の事故では発生から通報まで約五十分間もかかり、旅館にいた現場責任者の教員が無線機から一時離れていたことを踏まえ、計画書に緊急連絡体制の欄を新設し、緊急時の責任者名、連絡先、事故発生時に必要な連絡先などを明記させる。

 装備品の欄も新設し、雪に埋もれた場合に位置を知らせるビーコン(電波受発信器)、雪用スコップなどがあれば記入する。基本的な冬山装備がそろっているかもチェックする。指導計画を記入する欄は拡大し、安全性を入念に確認する。

 十二月十五日には、那須町の事故の検証委員を務めた専門家を招き、同県内の公立高を対象に安全登山の研修会を初めて開催する。全公立高に呼び掛け、山岳部や登山部がある二十数校の顧問らが出席する。

 同県教委健康体育課の担当者は「事故を受けて危ないから訓練を中止するのではなく、万全の安全対策の上で行い、生徒が将来冬山登山する際や緊急時に備える必要がある」と説明している。 (菅原洋)

 

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