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【栃木】

渡良瀬ナンバー 足利市が導入向け要望書 

森高千里さんの名曲「渡良瀬橋」の歌碑。右奥に見えるのが渡良瀬川にかかる渡良瀬橋=足利市で

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 足利市は渡良瀬川沿いの群馬県桐生、みどり両市とともに、自動車の図柄入りご当地ナンバー「渡良瀬」の導入に向けて協議を進めることを決めた。三市は地域を管轄するそれぞれの県に導入に関する手続きを求める要望書を提出した。両県は内容を確認して国土交通省に導入の意向を表明する。今後、三市は改めて市民の意向を調査し、来年三月までに導入するかを最終的に判断する。 (吉岡潤)

 ご当地ナンバーは、国交省が地域振興などの観点から過去二回募集している。県内では二〇〇六年に「那須」(大田原市、那須塩原市、那須町)が「宇都宮」から分かれた。県をまたぐケースでは「富士山」(静岡県、山梨県)が〇八年から交付されている。

 国交省は五月、第三弾として初めて図柄入りのご当地ナンバープレートの導入を発表。一八年三月に申し込みを受け、その後に図柄の審査などを経て、二〇年度中の交付をめどとするスケジュールを示した。

 足利市企画政策課によると、「渡良瀬」ナンバーの導入は先に群馬県の太田、桐生、みどり三市が話し合っていた。九月に太田市から足利市に「検討中」との連絡が入り、足利市は「市民の『渡良瀬』という名称に対する愛着は深い」と判断。三市に加わる形で、現在の「とちぎ」に代わる新ナンバー導入の検討を始めた。

 国交省の導入基準は、単独の自治体なら登録自動車台数が十万台超、複数の自治体であればおおむね五万台超。約七万二千台の足利市は単独では導入できず、他の自治体と合同で、「当該地域にふさわしい」名称とする必要がある。

 また導入には地域住民の合意形成が要件となっており、足利市は十月に企業十社を選び、市内在住の従業員三百四十三人を対象に意向を調査した。ご当地ナンバーに「関心がある」は46・3%で「関心がない」が38・2%、渡良瀬の名称に「賛成」は48・5%で「反対」は15・3%だった。

 群馬三市はそれぞれ市民千五百人を対象に調査。桐生、みどり両市では、渡良瀬の名称に「賛成」が「反対」を上回ったが、太田市は「賛成」より「反対」が多かった。この結果、太田市は導入を見送った。

 渡良瀬の名称について、足利市の担当者は「三市ともに市歌や小中学校の校歌に入っている。特に足利では『渡良瀬と言えば足利』という意識は強いはず」と話す。歌手の森高千里さんが市内の風景を歌った「渡良瀬橋」は広く知られ、橋のそばに市が建てた歌碑があり、一五年七月にJR足利駅、東武足利市駅で発着メロディーになった。

 今後実施するアンケートの結果などによっては導入しない可能性もあるが、担当者は「広くPRしたい」と、渡良瀬ナンバー実現に向けて意欲的な姿勢を見せている。

 

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