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【栃木】

足利工大付属高バレーボール部 男性コーチが体罰

バレーボール部で起きた体罰の経緯を説明する松下繁一校長(左)と馬場敏彦教頭=足利市で

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 足利市の足利工大付属高校のバレーボール部で、男性コーチ(66)が生徒を蹴ってけがをさせるなどの体罰をしていたことが三十日、分かった。同校バレー部は全国大会優勝経験もある強豪。

 記者会見で松下繁一校長は「理由のいかんを問わず不適切な指導だった。大変申し訳ない」と陳謝した。

 同校によると、コーチは三月末に教諭を定年退職するまでバレー部監督だった。その後は体育指導員としてコーチを務めていた。六月二十九日、女子マネジャーと交際を始めた二年生の男子生徒(17)を部活の練習中に呼び出し、正座をさせたまま胸などを蹴り、けがを負わせた。

 部内では女子マネジャーとの交際を禁止していたといい、コーチは校内の調査に「指導の過程でかっとなってしまった。反省している」と暴力を認めた。学校法人から七月に厳重注意と、部活動の指導停止十日間の処分を受けた。同校のバレー部では二〇〇八年、部員が下級生を殴ったり熱湯をかけてやけどを負わせたりする問題が発覚した。

◆3年前にも別の生徒平手打ち、厳重注意 「指導」生かされず

 足利工大付属高校は、男性コーチが二〇一四年四月の授業中にも別の生徒を平手打ちし、当時の校長から厳重注意を受けていたことを明らかにした。

 同校によると、当時教諭だったコーチは、授業で教室の黒板を消していなかったことから、一人の男子生徒を注意。その際、生徒の態度が悪かったとして腹を立てて、生徒の顔を一〜二回、たたいた。

 コーチから「感情的になってしまった」と報告を受けた同校は学校法人本部に連絡。「体罰はいけないと繰り返し指導してきている。二度と起こさないように」と当時の校長が注意し、コーチは「気を付けます」と応じたという。

 今回の件では、コーチは教官室で生徒を正座させて「これは体罰だよな」と自らの行為の問題性を自覚したかのように言い、生徒が「自分が悪いので、これは体罰ではありません」と返答した後に暴力をふるったという。松下校長は「教員の資質に欠けるところがあったのかなと思う。三年前に平手打ちして指導を受けているのに本人の反省が足りなかった」と述べた。

 コーチは厳重注意と出勤停止十日間の処分を受けた後、十月末まで指導を続けていた。松下校長は「厳しいところはあるが、熱意があり、実力ある指導者として生徒たちはとらえていた」と弁明した。

 コーチの処分を決めた学校法人の長江仁一(じんいち)・法人事務局長は「過去の事案に照らして判断した。このようなことが起きないように早急に対策を検討したい」と話した。

 松下校長は「部員たちには非がない」として来年一月の全国大会に出場させると明言。コーチの体育指導員の契約を一七年度で打ち切る考えを示した。

 

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