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【栃木】

大名の料理で壬生活性化 商工関係者が復元取り組み

旧家で見つかった御献立帳(壬生町提供)

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 壬生町の商工関係者らで組織する「みぶブランド推進協議会」(桜井康雄会長)が、江戸時代に壬生城の城下町として栄えた歴史を生かして町を活性化しようと、壬生藩主・鳥居家の献立を参考に、地元食材を使って現代風に復元するプロジェクト「大名鳥居家の料理」を始めた。有志の飲食店が参加し、店で提供するメニューを来年3月ごろまでに完成させる。 (小川直人)

 鳥居家の料理は、栃木市の旧家で見つかった「御献立帳」を参考にする。御献立帳は、鳥居家四代目の文化二(一八〇五)年七月一日〜二十九日の献立を記録している。揚げ出し豆腐や茶わん蒸しなどなじみの料理も多く、ダイコンやナス、ゴボウといった今でも手に入りやすい食材が使われている。

 一七一二年の鳥居家の近江国水口(みなくち)藩(滋賀県甲賀市)からの国替えで伝わり、今は名産品として定着したカンピョウも九回登場しているという。

 歴史に裏打ちされたメニューを展開して観光客らにアピールしようとプロジェクトを始動。十月に参加店を募り、飲食店十五店の参加が決まった。十一月下旬に町役場で参加店を集めた説明会が開かれた。

 説明会で御献立帳や地域の歴史について解説した町歴史民俗資料館の中野正人さんは「壬生城は日光詣でで歴代の将軍が宿泊した城だ。壬生をあげて将軍をもてなした心を今に生かそう」などと呼び掛けた。

 参加したそば店主の中嶋正さん(67)は「カンピョウの歴史などをお客さんに話せるようにしたい。御献立帳にはヘルシーな料理が多く、ソバの実を使って体に良いメニューを考えたい」と意気込んでいた。

 参加店は料理の試作を進めて、各店で提供する新メニューを作る。二〇一八年度に町は参加店やメニューをPRする冊子を製作するという。

 

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