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【栃木】

パンの缶詰 期限切れ前に世界の食糧難地域へ 「救缶鳥プロジェクト」最優秀賞

環境大臣賞最優秀賞に輝いたパン・アキモトの工場で働く従業員=那須塩原市で

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 那須塩原市のパン製造販売会社「パン・アキモト」が展開している海外支援の「救缶鳥プロジェクト」が環境省の「グッドライフアワード」環境大臣賞最優秀賞に選ばれ、東京都内で表彰式があった。秋元義彦社長(64)は「一つの通過点です。『もったいない運動』だと思っています」と受賞の喜びを話した。(小寺勝美)

 同賞は「環境と社会にやさしい」取り組みを全国から発掘、応援し支える活動に贈られている。五回目の今年は、全国から百五十三の企業やNPO、地域コミュニティーなどの取り組みが応募した。

 秋元社長が開発したパンの缶詰を活用する「救缶鳥プロジェクト」は、自治体や学校、企業、個人が備蓄用に購入したパンの缶詰を三年の賞味期限の一年前にユーザーに声をかけ、古い缶詰を回収する代わりに新しい商品を割引で届けるシステムだ。

 回収した缶詰は海外で今すぐ食べ物を必要とする被災地など、食糧難地域の人々に届ける。宅配業者と提携して備蓄を回収するルートを作った。缶は緊急時の食器代わりに使える。

 表彰式は九日、東京都港区の青山TEPIAホールであり、秋元社長は「米国サンフランシスコのパン屋さんと提携していた缶詰もやっと完成しました。今後はアメリカ国内で、プロジェクトを展開したい」と前を見据えた。

 秋元社長は一九九五年の阪神・淡路大震災で、支援のため自社のパンを届けたものの保存が利かず、半分以上が無駄になったことから、お年寄りや小さい子どもにも食べやすい、やわらかくて保存の利くパンの缶詰を開発した。

 

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