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【栃木】

<小森信道の東奔西走 自転車レース取材記> 心身充実 悲願の日本一

有力選手との接戦を制した小坂選手が、初めて全日本選手権で優勝してナショナルチャンピオンに輝いた=10日、長野県南牧村で

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 今年の自転車シクロクロスの日本王者を決める「第二十三回全日本シクロクロス選手権大会」が十日、長野県南牧村の滝沢牧場で開催された。

 宇都宮ブリッツェン・シクロクロスチームの小坂光選手が出場した最高峰の男子エリートクラスは、スタートから有力選手が先頭集団を形成する展開。小坂選手もその中に入ってレースを進める状況が続く。

 中盤の5周目になると、先頭は小坂選手、弱虫ペダルサイクリングチームの前田公平選手、シマノレーシングの横山航太選手の三人に絞られる。

 その後は、荒れた路面で各選手がミスや転倒をする中、ミスを最小限にとどめた小坂選手が残り2周となる7周目に単独で抜け出し、最後までリードを守り切って見事に初優勝。八度目の挑戦にして初めて、王者の証しであるナショナルチャンピオンジャージーに袖を通した。

 小坂選手はこれまでに七度男子エリートに出場し、二〇一二年に2位となって以降は2位一回、3位が三回と五度表彰台に上がっていたものの、優勝がなかった。

 悲願の優勝に向け、個人コーチをつけて、今年は夏場にマウンテンバイクの国内シリーズ戦に初参戦するなど、さらなるパワーアップに励んできた。その成果が、今回の泥でぬかるみ荒れた路面で発揮された。

 また、肉体が進化したことで余裕を持ってレースを進められるようになり、ミスやトラブルで遅れても集中を切らさず、最後まで諦めることなくレースを続ける精神的な成長も果たした。今回の初優勝は、心身ともに充実した状態へと成長したからこその結果だ。

 ただ、日本王者になった瞬間から、今度はすべての選手に追われる立場になった。小坂選手には、連覇に向けてさらなる成長を期待したい。

<レース概要> 日本自転車競技連盟が主催するシクロクロスの日本王者決定戦。勝者には王者の証しであるナショナルチャンピオンジャージーが与えられ、翌年のレースまで着用が許される。

 

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