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【栃木】

川島直人さんが描くカレンダー 足利の風物描いた18年版完成

2018年版カレンダーの7月の絵は、あしかがフラワーパークの光景を描いた「キレイな鳥見つけたよ」(いずれも川島知子さん提供)

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 足利市の風景や草花を色彩豊かに描いた透明水彩画による2018年版カレンダー「直人のスケッチ」が完成した。筆の主は軽度の知的障害と発達障害がある同市の会社員川島直人さん(24)。細やかなスケッチと多様な色使いで表現された作品は、これまで重ねてきた展示会で多くの人の心をつかんでいる。 (吉岡潤)

 母の知子さん(58)によると、川島さんは市立中学校の特別学級在籍当時、適性を認められて市内のアトリエに通い始めた。画家安野光雅さんの作品の模写に励み、やがて足利の風景を描くようになった。

 デジタルカメラで撮影した写真を基に下絵を描き、「0(ゼロ)号」という一番細い筆で丹念に彩色。一作品を二〜三カ月かけて仕上げる。「同じ花でもひとつの色で塗らない。黄色でもいろんな色を混ぜた黄色にする。何でこんな色が入るのかなと思っていると完成してから驚くことがある」と知子さんは話す。

 中学三年のときに初めて個展を開催。以来、市民活動センターや市役所などで作品展を開いてきた。会場のノートには「感動しました」「色合いがいい」「毎回楽しみにしています」と来場者が書き残していく。

 川島さんは会場で制作することがあり、知子さんは「みなさんが来てくれるのがうれしいようで、家にいるよりずっと一生懸命」と表情を崩す。先月から今月にかけて開いた作品展会場では「たくさんは描けないけれど、毎日毎日描いています。これからもたくさん描きます」と本人のメッセージを掲げた。

中学2年から絵を描き続けている川島直人さん

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 カレンダーは、川島さんが特別支援学校高等部三年のときに、就業体験で通っていた市内の特殊印刷会社「万蔵」が約百部制作したのが最初。知り合いに配ったところ好評で、川島さんが同社に就職した翌年から千部ずつ作って販売もしている。

 一八年版は、鑁阿(ばんな)寺の多宝塔や足利学校、あしかがフラワーパークなどを描いた絵を収めた。知子さんは「作品を通じて直人を見守ってくれる人が増えるのがうれしい」と話す。カレンダーはA3判で一部千円。問い合わせは、万蔵=電0284(41)3181=へ。

 

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