東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 栃木 > 記事一覧 > 12月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【栃木】

佐野松桜高がグランプリ受賞 明日の福祉アイデアコン

賞状を贈られて笑顔を見せる佐野松桜高商業部の部員たち=佐野市で

写真

 千葉商科大(千葉県市川市)などが全国の高校生から医療福祉のアイデアを募集した「明日の福祉アイデアコンテスト」で、佐野市の佐野松桜(しょうおう)高校商業部がグランプリに輝いた。同市の伝統野菜「かき菜」の加工品や料理のPRを地域一体となって進める中で、高齢者の知恵を生かし、社会参加を促すという内容。「地域の活性化が福祉につながるという視点が良かった」と評価された。 (吉岡潤)

 コンテストは、同大と国内各地で高齢者施設などを運営する湖山(こやま)医療福祉グループ(東京都中央区)の共催で三回目。高校生を対象に自宅や医療福祉現場で実践できる新たな試みを募集し、「明日の福祉」を考える契機にしてもらうのが目的で、百六十件の応募の中からグランプリ二点と優秀賞十点が選ばれた。

 佐野松桜高の「地元の伝統野菜(かき菜)でソーシャルビジネス」と題したアイデアは、部活動のひとつである商業部の実際の取り組みがベースにある。

 同部は昨年度まで佐野名物「いもフライ」に合うソースの開発に精を出し、販売してきた。昨年度の「明日の福祉アイデアコンテスト」では、いもフライの継承を通じて異世代間の交流を図るというアイデアを提案。「地域の高齢者が子どもたちと一緒に原料のイモを栽培するところから始めるという発想が面白い」と評され、優秀賞を受けた。

 ソースの開発がちょうど十年を迎え、新たに目を付けたのが地元特産の葉物野菜「かき菜」。今年四月、冬から春の収穫期以外でも口にできる加工品の研究を始めた。当時部長だった三年の鈴木凌晟(りょうせい)さんを中心にJAや野菜ソムリエらの協力を得て、ドレッシングとペーストを考案。テスト販売もした。

 「高校生が地元で活動していると、地域の人たちがいろいろな形で協力してくれる」と鈴木さん。一連の実体験がグランプリ受賞につながり、「自分たちだけでやってきたことではないので、協力していただいたみなさんと一緒に喜びたい」と相好を崩した。

 審査委員の一人で、同校を訪れて賞状を渡した同大人間社会学部の勅使河原(てしがわら)隆行准教授(39)は「福祉というと介護などに結びつけがちだが、地域連携に目を向けた発想が新鮮だった」と称賛した。

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報