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【栃木】

思い出の曲で自分らしさを 佐野のNPO 認知症を支援

思い出の曲を聴いて、周囲に歌うよう手を動かして促す女性=昨年10月、佐野市で(エコロジーオンライン提供)

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 思い出の曲を聴くことで認知症の高齢者に自分らしさを取り戻してもらおう−。こんな支援の取り組みを、佐野市のNPO法人「エコロジーオンライン」(上岡裕(ゆたか)理事長)が試験的に進めている。

 「ミュージック・アンド・メモリー」と呼ばれるプログラムで、介護施設などで暮らす認知症の高齢者らに、若いころ慣れ親しんだ曲を携帯音楽プレーヤーで一回三十分〜一時間、週に何回か聴いてもらう。米国のNPOが推進しているが、日本で実施している団体はなかった。

 エコロジーオンラインは、県内で介護老人保健施設などを運営している医師、松永安優美さんの協力を得て、四施設の計六人を対象に十月から三カ月間のパイロット事業を続けてきた。

 松永さんは「四人の方に元気が出たり、食事を全部食べるようになったりといった変化があった」と説明。音楽の教員だった九十七歳の女性は戦前の唱歌を聴くと、指揮を始めたり、施設のスタッフに歌うよう促したりすることがあったという。

 エコロジーオンラインは、今後は愛知県や沖縄県などにも活動を広げる方針。上岡理事長は「日本型のミュージック・アンド・メモリーをつくることで、認知症の方の介護で悩んでいる人たちの役に立ちたい」と話している。

 

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