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【栃木】

食の安全への厳しい国内基準 宇都宮白楊高が「JGAP」取得

認証書を受け取った農業経営科の野菜専攻の3年生たち=宇都宮市の県立宇都宮白楊高で

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 生徒たちが取り組む農場実習でのトマト栽培で、県立宇都宮白楊(はくよう)高校(宇都宮市)が、食の安全のため、農薬の使用や清潔度などを厳しく定めた国内基準「JGAP」(ジェイギャップ)認証を取得した。文部科学、農林水産両省は全国の農業高校に向け、安全基準に基づく認証取得を呼び掛けているが、同校の取得は関東地方で初めて。 (原田拓哉)

 同校では、農業経営科で野菜を専攻する二、三年生の十七人が昨年十月にチームをつくり、準備を進めてきた。

 トマト栽培は、敷地内の二・五アールのガラス温室で行われている。温室の入り口には「作業着はきちんと洗濯し、清潔なものを着用する」「爪はこまめに切り、清潔を保つ」など、チェック項目のルールも掲示されている。

 収穫は三月から始まり、十トン前後が生産される見込み。近隣の小学校の学校給食などに利用される。有効期間は二年。同校では、今後、トマト以外の野菜や果物、米などにも認証品目を広げたいとしている。

 JGAPは、食品事故などの問題を農場が未然に防ぐ生産管理の手法。大手スーパーで食品調達の基準とするなど、新しい農業の流れとなっており、先進的な農業担い手なども個別に取得するケースもあるという。

 県内ではモヤシを生産している栃木市の農業法人が取得している。東京五輪・パラリンピックでは、認証取得が選手村への食材提供基準の一つとなっている。

 認証を受けるには、農薬の使い方など食品の安全性に加え、農業機械の整備など作業の安全面、環境保全の配慮など百を超すチェック項目の審査がある。

 三年生の田中亮弥さん(17)は「実習時間は週七時間と限られたが、野菜専攻以外の人たちも協力して取得できた。整理、整頓など、考えさせられる体験だった」と振り返る。橋本智(さとし)・農場長は「農業の現場では、将来、JGAPが標準になるはず。生徒たちには、地域の農業担い手のリーダーに育ってもらえれば」と期待を寄せている。

 

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