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【栃木】

足利の寺 地獄の裁き描いた掛け軸開帳

閻魔らによる地獄の裁きを描いた掛け軸について説明する中島さん=足利市で

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 地獄で閻魔(えんま)らが亡者を裁く光景を描いた「地獄変相図」の掛け軸が十六日、足利市月谷(つきや)町にある薬師堂で開帳された。年二回、地獄の釜のふたがあいて閻魔や鬼も休むとされる日にちなんで行われており、地元住民に加え、市外から見学者が訪れた。

 掛け軸は、十人の裁判官「十王」と、亡者を救う側の「地蔵菩薩(ぼさつ)」を描いた計十一幅。地元の歴史を研究している中島太郎さん(54)によると、十王は江戸時代初期、残る地蔵菩薩の一点は幕末に制作されたとみられる。

 生前の罪によって、さまざまな方法で亡者が責められ苦しむ姿が表現されている。見学者の説明役を務めた中島さんは「開帳は、死生観やモラルなどを教える狙いで長くずっと続けられてきた。これからも土地の歴史、記憶を伝えるために大切に守っていきたい」と話した。

 同市井草町の利性(りしょう)院では同じくこの日にちなみ、恒例の「閻魔大王大祭」が開かれた。法要では、高さ約二メートルの閻魔大王座像に向かって、参列者が一年の厄よけなどを願った。 (吉岡潤)

 

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