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【栃木】

管理型の大規模処分場計画 地元自治会が会見、白紙撤回求める

計画地に続く県道沿いに立つ小俣城山町自治会の萩原晴夫会長(左)ら=足利市で

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 足利市小俣町に、民間事業者が大規模な管理型の廃棄物最終処分場の建設を計画している。地元の小俣城山町自治会の萩原晴夫会長(65)らが二十六日、記者会見し、「足利をゴミの山にさせない」と中止を強く訴えた。自治会のほぼ全戸から反対署名を集めており、今後、他の自治会などと協力して白紙撤回を求めていくという。

 事業者はさいたま市の廃棄物処理業者「ウィズウェイストジャパン」で、昨年六月、県の県南環境森林事務所に計画書を提出した。計画地は、市が民有地に整備した一般廃棄物最終処分場「小俣処分場」に隣接する採石場。同処分場と同じく群馬県太田市の採石業者が土地を所有している。

 雨水などにさらされてもほとんど変化しない廃プラスチック類や金属くずなどを埋め立てる「安定型」に対し、「管理型」は燃え殻や汚泥、廃油などを埋め立てる。そのため廃棄物に触れた水が漏れ出さないようにシートを敷くなどして埋め立て地内部と外部を遮断する必要がある。

 三十六年間で一般廃棄物と産業廃棄物を二百八十九万立方メートル埋め立てる計画で、容積は小俣処分場の約十一倍。管理型の産廃最終処分場として県が那珂川町で建設計画を進めている「馬頭最終処分場」(六十万立方メートル)の四倍以上になる。

 萩原会長や小俣城山町環境保全協議会の藍場淳一会長(74)によると、計画地に最も近い民家は百メートルほどの距離にある。計画地に続く県道は小中学校の通学路で大型ダンプが数多く往来する危険性も懸念される。藍場会長は「ごみはほとんど県外から来ることになると思う。水が汚れたら農家は大変」と語った。

 足利市によると、事業者が環境保全協定を結ぶ対象となるのは小俣城山町自治会に加え、粟谷(あわのや)町、葉鹿町彦谷の両自治会。萩原会長は三自治会で足並みをそろえ、「小俣、足利全体の話」としてさらに広く反対を呼びかける考え。これまでに和泉聡市長も「計画されている処分場は規模も大きく、全国からごみが集まることになる」と述べ、反対する姿勢を鮮明にしている。

 同社担当者は「説明会の日程など具体的に決まっていないが、地元の理解を得られるように努めたい」と話した。 (吉岡潤)

 

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