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【栃木】

俳句の中田さん、洋画の白石さん表彰 文化選奨・文化奨励賞受賞

受賞を喜ぶ文化選奨の中田亮さん(右)と文化奨励賞の白石一徳さん=佐野市で

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 県文化振興大会が二十七日、佐野市文化会館で開かれ、県文化協会の二〇一七年度文化選奨を受賞した俳句の中田(なかだ)亮さん(87)、文化奨励賞を受賞した洋画の白石一徳さん(48)の表彰式が行われた。二人は受賞を喜び、今後の創作活動に向けて新たな意欲を見せた。

 文化選奨は多年にわたり顕著な業績を上げた人、文化奨励賞は近年に顕著な業績を上げ、将来の活躍が期待される人が対象となる。

 中田さんは小野寺村(現栃木市)出身。東京教育大(現筑波大)の学生時代から句集を楽しみ、県立高校教員だった三十六歳のときに俳句を始めた。昭和の俳壇に大きな足跡を残した平畑静塔氏に師事。俳人、研究家、指導者として県の俳壇の発展に寄与してきた。

 「十七音数に豊潤な言外の余情をにじませる俳句は難しくてやさしそう、やさしそうで難しいのが魅力」。宇都宮市に住み、現在は毎月十一カ所の句会に参加し、指導にあたる。「利己的な自己流の文芸に重い賞をいただき恐縮している。これからもわがままな創作活動を続けていきたい」と笑った。

 矢板市出身の白石さんは宇都宮大学在学中、県芸術祭美術展で一九九一年に準芸術祭賞、九二年に芸術祭賞を受賞し、逸材として期待されてきた。九一年から国画会が主催する国展に出品し、四十一歳で会員に推挙された。「生命のエネルギーを表現する色」という赤を中心に色彩豊かな作品を描く。

 「こんなに立派な賞をいただけるとは思っていなかった。身が引き締まる思い」。宇都宮市の文星芸術大学付属高校の教員で「生徒たちも受賞を知って驚いていた」という。「凝り固まらず、常にゼロスタートで新しい表現を探していきたい」と語った。 (吉岡潤)

 

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