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【栃木】

郷土料理・しもつかれ 日光で全日本コンテスト 「鉄人」に宇都宮・坂寄さん

最優秀賞を受賞した坂寄さん

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 県の郷土料理「しもつかれ」の出来を競う恒例イベント「全日本しもつかれコンテスト」が11日、日光市今市の道の駅日光であった。県内外から自信作26点が出品され、試食した来場者の投票で宇都宮市の飲食店経営、坂寄悦男さん(68)が最優秀賞の「第18代鉄人」に選ばれた。 (北浜修)

 しもつかれは、正月の後に残った塩ザケの頭や節分に使った大豆のほか、ダイコン、ニンジンなどに酒かすを加えて煮込んだ県を代表する伝統的な郷土料理。最近は健康食品として見直されている。

 コンテストは地元商店街の関係者らでつくる「今市おかみさん会」が主催し、今回で十八回目。

 会場には、番号が書かれた容器が並び、来場者らはひと口ずつ試食し、一番と思う一品に票を投じた。開票の結果、総数四百四十票のうち、坂寄さんは九十二票を獲得。次席に二十九票の大差をつけた。

 宇都宮市内で洋食店を営む坂寄さんは、今回が初めての出品。「びっくりしている。しもつかれは幼少から食べていた。いつかは出品しようと思っていたが、(初出品で)鉄人に選ばれ、うれしい」と喜んだ。

 出品作のポイントに、こぶ茶とオリーブオイルを使った点を挙げた。「まろやかな味が出たところが評価されたのではないか」と支持を集めた理由を分析した。

 今回で五回目の来場という宇都宮市の高校一年の女子生徒(16)は「どれもおいしかった。栃木ではしもつかれはサラダ代わり。また来たい」と話した。

 おかみさん会会長の長谷川愛子さん(77)は「コンテストは今市のまちおこしや活性化のため、また、しもつかれを若い世代に伝えたいと考え、開いている。これからも続けたい」と意欲を語った。

◆小山の老人クラブ 家庭の味持ち寄り食べ比べ

各家庭自慢のしもつかれを食べ比べる参加者=小山市で

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 小山市豊田地区の小薬西公民館で、各家庭自慢の「しもつかれ」を持ち寄って食べ比べる、小薬老人クラブの「お茶飲(のみ)会」が開かれた。材料や作り方の違う十種類ほどが並んだ催しは、「しもつかれフォーラム」と銘打った。地域の六十〜九十代の約二十人が参加し、「味も色も違うね。おいしいね」と舌鼓を打った。

 しもつかれには、「七軒のしもつかれを食べると病気にならない」という言い伝えがある。クラブの中島武夫会長(77)は「かつてはご近所におじゃますると、お茶としもつかれが振る舞われた」と説明する。

 参加者は、それぞれの「家庭の味」を皿に取り分けて赤飯とともに食べた。さまざまな味を楽しみ、無病息災を願った。材料の違いのほか、酒かすや大根おろしの分量でも、風味はかなり変わる。参加者は「酒かすが多い方が好き」などと意見を交わした。

 しもつかれを持ち込んだ中三川富江さん(77)は「基本の材料だけで作るのが一番。年に四、五回は作る。今回はまあまあのでき」と笑顔。

 中島会長が作ったのは、しょうゆの味付けがポイントで色も少し濃い。「子どものころはおいしいなんて思わなかった。健康にも良いし、今はなくてはならない」と箸を進めた。

 クラブは毎週一回、お茶飲会を開いている。新年会や七夕飾り作りといった季節に合った催しを企画し、多くの地域住民に参加してもらっている。こうした取り組みが評価され、昨年十月には全国優良老人クラブ表彰を受賞している。 (小川直人)

 

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