東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 栃木 > 記事一覧 > 2月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【栃木】

久保貞次郎が支援 前衛芸術家の作品

企画展の目玉の一つ靉嘔の油彩画「四つの雲」=真岡市で

写真

 真岡市の久保記念観光文化交流館の美術品展示館で、市ゆかりの美術評論家久保貞次郎(一九〇九〜九六年)が支援した前衛芸術家たちの作品を紹介する企画展が開かれている。十人の作家たちの計二十六点が展示され、久保との交流を振り返る。三月二十六日まで。

 企画展は「デモクラート−久保貞次郎が交流した芸術家たち−」。久保の遺族から市に寄贈された久保コレクションの中から、久保が支援し、交流したデモクラート美術家協会の芸術家たちの油彩画や写真などを紹介している。

 同協会は、一九五一年に瑛九(えいきゅう)が中心となり前衛芸術を志す人たちが結成したグループで、真岡の久保宅に集まり、芸術論を交わしたという。

 今回の企画展の目玉の一つが、「虹の画家」として知られる靉嘔(あいおう)が描いた長さ三・四メートル、高さ一・四メートルに及ぶ巨大な油彩画「四つの雲」。久保アトリエに飾られていた作品で、初めて一般公開される。

 かつて、久保宅の食堂にあった食器棚のガラス絵も、瑛九と久保が共同で制作し、興味深いという。

 展示館に隣接する資料室では、企画展に関連して、同協会の歴史を紹介。機関紙や靉嘔が一九五七年に出した同協会の解散通知など、貴重な資料も展示している。

 学芸員の鈴木恵梨子さんは「久保貞次郎は、作品を購入するなど、芸術家たちを支援していた。彼らとの交流と、それぞれ異なる個性ある作品に触れてもらえれば」と話す。火曜日休館、入場無料。(原田拓哉)

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報