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【栃木】

籠師・武関翠心 匠の技を一堂に 出身地・壬生で企画展

花を生けて飾られている翠心の花籠=壬生町で

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 壬生町出身の竹工芸家・武関翠心(ぶせきすいしん)(一八八八〜一九八四年)の匠(たくみ)の技を紹介する企画展「籠師(かごし)武関翠心 竹の技人(わざびと)」が、同町本丸の町歴史民俗資料館で開かれている。花を生ける「花籠」を中心に作品約四十点を展示している。二十五日まで。 (小川直人)

 翠心は同町生まれ。十一歳で栃木町(現栃木市)の籠師・初代飯塚鳳斎(ほうさい)に入門し、のちに鳳斎一門と上京して竹工芸家として活躍した。一門の作家が献上品にも用いられる芸術性の高い作品を残したのに対し、翠心は花籠など実用に気を配った作品を多く制作したとされる。

 展示作は、資料館が約十年かけて調査し、存在を確認した作品が中心。翠心の孫で竹工芸家の武関翠篁(すいこう)さんの協力も得た。翠心の作品は人気が高く、広く販売されたため、翠篁さんの元にも五点ほどしかなかった。古美術商の情報などから三十点近くを集め、生誕百三十年にあたる今年、企画展の開催にこぎ着けた。

 翠心の作品二十九点に加え、翠篁さんや鳳斎一門の作品も展示。「翠心の籠は花を生けてこそ映える」(同資料館)と、一部は実際に花を添えて見せている。

趣の異なる翠心の花籠の数々

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 資料館学芸員の中野正人さんは「町出身でこんなにすばらしい人物がいることを知ってほしい。花を生けると作品が生き生きとする。どう生けるか想像しながら見るのも楽しい」と紹介する。町内から来場していた大野初枝さん(78)は「作品に心を感じる。現代のどんな家屋にも似合うと思う」と感心していた。

 観覧料は二百円(中学生以下無料)。月曜休館。問い合わせは、同資料館=電0282(82)8544=へ。

 

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