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【栃木】

被災地の悲しみ 忘れない 足利・ボランティア団体が現状紹介

東日本大震災が発生した「午後2時46分」を示す花時計の絵=足利市で

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 東日本大震災から十一日で七年を迎えるのに合わせて、被災地の現状や支援の動きを紹介する企画展が足利市の市民活動センターで開かれている。主催するボランティア団体「『がんばろう東北!』応援プロジェクト足利風(ふう)」の鈴木光尚(みつなお)代表(70)は「震災を風化させてはいけない」と訴える。十五日まで。 (吉岡潤)

 会場には、東京電力福島第一原発事故を巡る福島県の地元二紙の記事や、鈴木さんらと連携して被災地支援を続けているグループの現地報告、復興に取り組む被災自治体のポスターなどが並ぶ。

 福島から送られた種でヒマワリを育てて、採れた種を福島に送り返す「福島ひまわり里親プロジェクト」に参加した佐野市立田沼小の児童たちの様子も紹介。そして目を引くのが前橋市の絵手紙作家、小林生子(せいこ)さんが描いた花時計の絵。針は、震災が発生した「午後二時四十六分」を指している。

 鈴木さんは震災直後、被災地を支援するためにボランティア仲間と「足利風」を立ち上げた。チームを組んで途切れなく宮城、岩手、福島各県で活動しており、今は被災者のカウンセリングや仕事づくりのマネジメント、小児甲状腺がんの検査実施に対する支援などに注力。「ひまわりプロジェクト」で種を受け渡す仲介役も務めている。

 鈴木さんは「現実を伝えること、知ることが大切」と力説する。「栃木県内でも震災や原発事故への関心は低くなっている。でもいまだに家に帰りたくても帰れない人たちがいる」

 震災から三年目、鈴木さんは県立足利高校の生徒を被災地のボランティア活動に連れて行った。生徒らの表情は訪問前後で変わり、生徒の一人は卒業式の答辞で高校生活で最も印象に残た経験に被災地訪問を挙げた。「ひまわりプロジェクト」に参加した児童たちの反応からも「知ることで若い感性は力になる」と期待している。

 午前十〜午後七時。土日は休館。問い合わせは、市民活動センター=電0284(44)7311=へ。

◆原発の基礎知識 分かりやすく 14日、水戸で講座

 東京電力福島第一原発事故から7年になるのを機に、原発の基本的な知識を学ぶ講座「はじめて聞く原発のお話」が14日、水戸市のみと文化交流プラザで開かれる。

 脱原発ネットワーク茨城共同代表を務める小川仙月さんが登壇。茨城県東海村の日本原子力発電東海第二原発の震災当時の状況や、再稼働に向けた手続きがどの程度まで進んでいるのかなどについて分かりやすく解説する。

 講座を主催する事務局の担当者は、今秋に東海第二原発が運転開始から40年たつのを踏まえ、「重要な局面が来る前に、多くの人に関心を持ってほしい」と話している。

 参加費は500円。午前10時、午後2時、午後6時半の全3回。事前の申し込みが必要。申し込みや問い合わせは、事務局=電090(1799)4372=へ。

 

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