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【栃木】

養護施設児童を陶芸展で応援 「短足おじさんの会」代表・ん太郎さん

作品を手にする、ん太郎さん=宇都宮市で

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 県内の児童養護施設の子どもたちを支援しているボランティアグループ「短足おじさんの会」の結成3周年を記念し、代表を務める、ん太郎さん(65)=本名・荒川憲司=が、宇都宮市内で自作の陶芸展「100壺(つぼ)展」を開いている。入札形式で作品を販売し、収益金は子どもたちへの応援資金にする。4月4日まで。 (原田拓哉)

 ん太郎さんは元プロボクサーで、引退後は、美容師に転身した。美容界では、二本のはさみを片手で持って髪をカットする「二丁はさみ」技法を編み出したことで知られる。約六年前からは、さくら市の児童養護施設「養徳園」に入所する子どもたちに、ボクシングや美容技術を教えてきた。

 ボランティアグループは、そうした活動に賛同した仲間たちで発足。有名な児童文学作品の中で、名を明かさずに孤児院育ちの少女を援助する「あしながおじさん」に対して「短足おじさんの会」と名付けた。

 現在、メンバーは約二百三十人。各地の施設に「社会人先生」として訪問し、動物園、ラジオ局、洋菓子店など、それぞれの職場の仕事内容を子どもたちに伝えている。

 ん太郎さんは活動の傍ら、独りで陶芸を学び、創作を始めて約三十年。宇都宮市内の自宅にアトリエを構え、日本陶芸展など数多くの公募展で入選している。

 陶芸展は、経営する宇都宮市富士見が丘の美容室「ん・やまの店」で開いている。普段創作する作品はオブジェが中心だが、今回出品している百点は花器類がほとんど。この時のために、二年前から創作を続けてきた。期間中に最高値を示した人に販売する。

 これまでも、作品は美容室などで展示してきたが、販売は初めてという。

 ん太郎さんは「子どもたちには、施設を出る時期が訪れる。さまざまな社会体験、職場体験をしてもらい、自立のきっかけにつながれば」と期待を込め、「陶芸展の収益金は、職場に向かう交通費などに役立てたい」と話す。

 

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