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【栃木】

<小森信道の東奔西走 自転車レース取材記> 鈴木譲・増田選手 連勝、光った両ベテラン

JPT第2戦で、たった1人でライバル2チームのアシスト陣を崩壊させる強烈な逃げを見せた増田選手。絶対的エースの復調がチームにさらなる勢いを与えるはずだ=2月25日、沖縄県で

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 自転車ロードレースの国内ツアー戦、Jプロツアー(JPT)の二〇一八年開幕戦と第二戦の「おきなわサイクルロードレース」で見事に連勝を飾り、上々のスタートを切った宇都宮ブリッツェン。

 新加入の鈴木龍選手や、昨季に二十三歳以下日本代表で多くの欧州遠征を経験して成長した雨沢毅明、小野寺玲、岡篤志の三選手など、開幕前は、どちらかと言えば中堅・若手に大きな期待がかかっていた。

 しかし、開幕二連戦で強く印象に残ったのは、鈴木譲選手と増田成幸選手、二人のベテランの走りだ。

 一四年にブリッツェンに加入した鈴木譲選手は、昨季までの四年間でチームが出場したレースのほとんどに出場している、実力、安定感ともに頼りになる選手の一人。

 昨季は病気やけが、日本代表の欧州遠征で多くの選手が不在となり、数的不利で戦わざるを得ない状況の中で、リーダーシップを発揮。自身を犠牲にして苦境にあえぐチームをけん引した。

 一方の増田選手は、絶対的エースとして長年チームの屋台骨を担ってきた選手。だが、本欄で何度も触れた通り、昨年春に発症した甲状腺疾患のバセドー病の治療のため、昨季はほとんどレースに出場できない状態が続いていた。

 そんな中、第二戦で増田選手は逃げ集団からさらに単独で抜け出し、ライバルチームにダメージを与え、ブリッツェンに有利な状況を演出。鈴木譲選手は最終周に抜け出して独走に持ち込み、自身一年四カ月ぶりとなる優勝を飾った。

 増田選手は体調の回復傾向、鈴木譲選手は数的不利に苦しんだチーム状況の改善と、それぞれ理由は異なるが、二人のベテランが実力を遺憾なく発揮できるようになったのは、チームにとって好材料だ。

 ベテランが本来の力を取り戻し、中堅・若手も伸び盛りなブリッツェン。今季の躍進を確信できる開幕二連戦だった。

 

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