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【栃木】

今、伝えたいこと できること話そう 高校生ら震災考える

高校生らが広場に並べたメッセージ入りのキャンドルホルダー=宇都宮市で

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 東日本大震災から七年となった十一日、宇都宮市の市総合福祉センターで、高校生が震災について考える「福祉共育・ボランティア推進フォーラム・オモイツタエル3・11」があった。市内の高校生二十六人が参加し、東京電力福島第一原発事故で避難した女性の声に耳を傾け、小学生当時に体験した震災を振り返りながら「今できること」を話し合った。 (小川直人)

 フォーラムでは福島県から避難した母親らでつくる「栃木避難者母の会」代表の大山香さんが「今、伝えたいこと」と題して講話。福島市内に住んでいた大山さんは、原発事故で正確な情報が得られずに混乱した避難や復興の現状を報告した。

 「震災前は原発の危険性を考えず、信じていたことが根底から崩れた。常識や周囲の意見にとらわれず、自分の頭で考えることが大事だ」と思いを伝えた。

 出身地の同県富岡町にある実家の写真を示し「母が手入れしてきれいだった庭も雑草だらけだ」と声を詰まらせた。

 現地の今の状況について「新しい建物や運動施設が建つ様子は表向きの復興。被災者の心の復興はまだまだで違和感を感じる」と語った。

 高校生たちは七年前の記憶や災害に備えてできることをグループで討論。「校庭に地割れができた」「散らかった自宅を見て何が起こったのか理解できなかった」と振り返った。

 その上で「風化させないよう伝える努力をする」「ボランティアに積極的に参加したい」などと意見を出し合った。

 宇都宮南高一年の蓬田昂生(こうせい)さん(16)は「大山さんの思いが伝わってきた。報道だけでは知ることのできない現状が分かった」と感想を話した。

 高校生たちは「忘れない。3・11」「助け合う心」「感謝」といったメッセージを書き込んだキャンドルホルダーを作り、近くのまちかど広場に並べて点灯させた。

 

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