東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 栃木 > 記事一覧 > 3月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【栃木】

戦後初 県出身プロ棋士誕生 小山の宇大4年 長谷部浩平さん(23)

プロ棋士としての抱負などを語る長谷部さん=小山市役所で

写真

 小山市の宇都宮大四年・長谷部浩平さん(23)が、四日に終わったプロ棋士養成機関「奨励会」の三段リーグ戦で一位となり、四月からの四段昇段とプロ入りを決めた。日本将棋連盟によると、県出身のプロ棋士の誕生は戦後初めて。長谷部さんは十三日、同市役所を表敬訪問し、「一年目は対局の七割勝つことを目標に頑張りたい」と意気込みを語った。 (小川直人)

 長谷部さんは、昨年十月から続いた第六十二回三段リーグ戦で十四勝四敗の成績を残した。同じ勝ち数で三人が並んだが、その前のリーグ戦の成績が最も良かった長谷部さんが一位となった。昇段は四月一日。

 連盟によると、県出身のプロ棋士は、一九三七年に四段に昇段した佐野市出身の故・永沢勝雄八段(一九〇四〜八五年)以来、二人目。

 長谷部さんは五歳の時に父親に教えられて将棋を始めた。十二歳で奨励会に入会。栃木高校の一年生だった二〇一〇年に初段となり、一二年に二段、一五年に三段に昇段した。

 市役所では「プロ棋士として将棋が指せることへの感謝の気持ちを忘れずに取り組みたい」とあいさつ。大久保寿夫市長は「小山の宝だ。話題の藤井聡太六段と肩を並べる活躍を期待したい」と激励した。

 中学校時代の恩師も同席して「こつこつと努力を続けるタイプ。自ら『難しいこと』と話していたプロ棋士を実現してすばらしい」と評した。

 長谷部さんは大久保市長の求めに応じて、色紙に「自分の手を信じて将棋を指す」との思いを込めて「信手一生」としたためた。

 四月からは、小山市に生活の拠点を置いたまま、東京都内などに対局に出掛ける。子どものころに県内で手ごわい対局相手を見つけるのに苦労した経験から、「後輩たちが県内で切磋琢磨(せっさたくま)できる環境作りにも同時に力を入れたい」と話した。

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報