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【栃木】

地元小学生がホタル幼虫放流 足利・松田の休耕地

ホタルの幼虫を水路に放流する児童たち=足利市で(沢口大樹さん提供)

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 足利市の坂西北小学校の児童が二十日、同市松田町で自分たちで育てたホタルの幼虫を放流した。同所は毎年六月に市内外から数多くの人がホタルの鑑賞に訪れており、地元住民でつくる「松田のホタル」実行委員会が今年も受け入れ準備を進めている。

 里山に広がる鑑賞地は、そばに住む中山雅嘉さん(74)や沢口大樹(たいき)さん(42)らが休耕地に水路を設けるなどしてホタルが生息できる環境を整えた。中山さんが会長を務める実行委が毎年六月に開く鑑賞会は今年で十五年目。昨年は二週間で約七千人が訪れたという。

 地元の坂西北小学校は教育の一環で、四年生が鑑賞会前年の十一月からホタルを育てて放流している。今年も十七人の児童が地元住民が育てた分と合わせて約七百匹の幼虫を水路に流した。島田蓮也(れんや)君(10)は「五カ月間、大変だったけど、うまく育てられた。無事に放流できてよかった」と満足そうに話した。

 鑑賞会には、遠く市外からも来場する。中山さんは「涙を流して喜んでくれる人もいる。準備するのは大変だけど、ありがとうと言われると報われる」とほほ笑む。

 ただ今年は昨年までと違って心配な点もある。東京都内の民間業者が鑑賞地に隣接して太陽光発電パネルを設置したためだ。沢口さんらは建設に反対して署名も集めたが、業者側は昨年九月の説明会で「環境に配慮する」と答え、工事を進めてきたという。沢口さんは「影響がないことを祈るだけ」と話した。 (吉岡潤)

 

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