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【栃木】

代表エース候補 膨らむ夢 Vリーグ 宇都宮出身・黒後愛選手

新人ながらVリーグで活躍した黒後愛選手=川崎市で

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 今季のバレーボールV・プレミアリーグ女子で、東レアローズに所属する宇都宮市出身の黒後(くろご)愛選手が、高卒ルーキーながらウイングスパイカーとして多くの得点を挙げ、飛躍のシーズンを過ごした。将来の日本代表エース候補に挙げられる19歳は、世界の舞台で戦う自身の姿を思い描く。 (平野梓)

 黒後選手は小学三年のときに、地元のジュニアチーム「サンダース」でバレーを始めた。宇都宮市立若松原中学校をへて、東京のバレーの名門・下北沢成徳高校へ。高校選手権を二連覇し、最優秀選手にも二年連続で選ばれた。二〇一七年に東レに加入した。

 最高到達点はリーグトップクラスの三百六センチ。一八〇センチの長身から繰り出す強烈なスパイクを武器に、今季の開幕から先発メンバーに起用された。トスが乱れたりネットから離れたりしても、姿勢を崩さずに打ち切れる。二十六試合で三百四十一得点を挙げた。笑顔もセールスポイントで、早々にチームの顔となった。

 得点力を警戒する相手からは、徹底してサーブで狙われた。受けた本数は二十六試合で八百四十三本。それでも、高い成功率でセッターにボールを上げた。

 開幕からずっと順風満帆だったわけではない。八チームが三回戦総当たり方式で争うレギュラーラウンドの後半は、相手に研究され、思うように得点できなくなった。フェイントや、相手のブロックにボールを当ててコートの外にはじき出す戦法を狙ったが、うまくいかなかった。

 悩んでいた二月、元東レ選手でリーグ得点王にも輝いた迫田さおりさんから「みんながつないだボールは、ミスしてもいいから思い切り打たないと」と叱責(しっせき)された。

 「決まらなくてもトスを呼んで、狙っていなくてもブロックをはじき飛ばすくらいじゃないと。自分はずっとそういう立場だった」と目が覚め、レギュラーラウンド上位六チームが進出するファイナル6では盛り返した。

 チームはファイナル3進出を逃し、今季は二月末に終戦。「守備から攻撃に入る大事な役割をもらい、すごく力になることばかりだった」と振り返り、「経験を絶対に無駄にしたくない」と前を向く。

 恵まれた身長や出身高校など、女子バレー界をけん引して昨年引退した木村沙織さんと共通点が多いことから、「ポスト木村沙織」と称される。昨年は日本代表に初選出された。試合には出場できなかったが、「日の丸を背負う舞台に憧れがある。見たことのない世界が待っていそうで楽しみ」と目を輝かせる。

 

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