東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 栃木 > 記事一覧 > 3月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【栃木】

那須雪崩事故 遺族、追悼式欠席の意向 県教委対応に不満

「遺族一同」が思いをつづった声明

写真

 昨年三月、那須町で登山講習会に参加していた県立大田原高校山岳部の生徒と教員計八人が雪崩に巻き込まれ死亡した事故で、遺族らが二十三日、声明を発表し、事故から一年となる二十七日に同町で開かれる追悼式(県教育委員会など主催)に欠席する意向を明らかにした。遺族らは事故後の県教委の対応に不満を表している。 (北浜修)

 「遺族一同」の名義で「お知らせ」と「追悼式に向けて」の二通が報道各社に出された。

 「お知らせ」では、「教育長から(事故について)直接の説明や謝罪がない」「関係者の処分も判断基準が不可解で、内容も軽微。私たちが望むものと大きな違いがある」と主張し、「県教委の対応は本当に事故を反省し、運営責任を明確にしてきたのか」と疑問視。「そのような中で開催される追悼式は、他界した八人の意思を反映するものではなく、開催した事実を残すためだけに行われていると理解せざるを得ない」と記した。追悼式開催が「遺族に何も相談がなく決められている」とも指摘した。

 「追悼式に向けて」では、二十七日について「私たちは、それぞれの思いで息子と向かい合い、粛々と一日を過ごす」とつづった。一方、事故時に救助に当たった関係者に対して「一年前のあの日、厳しい状況の中で救助に携わってくださった多くの皆様方の心ある行動に心より感謝申し上げる」とあらためて感謝した。

 追悼式は二十七日午前十時から、同町のなす高原自然の家で開かれる。主催は県教委と県のほか、登山講習会を主催した県高校体育連盟。福田富一知事や宇田貞夫教育長ら約百人が出席する予定。

 県教委は当初、遺族の出席も予定していた。県教委担当者は「当日に出席していただけるよう調整している」と話している。

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報