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【栃木】

ライチョウ雄 婿入り 長野から4時間半、那須どうぶつ王国へ

移送されたニホンライチョウの雄=那須町で(那須どうぶつ王国提供)

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 国の特別天然記念物で絶滅危惧種のニホンライチョウの雌を飼育している那須どうぶつ王国(那須町)は28日、人工繁殖を目指し、大町山岳博物館(長野県大町市)から雄1羽の移送に成功したと発表した。4月中旬ごろに「お見合い」させる予定で、順調なら5月後半にも産卵する可能性がある。 (小川直人)

 同園によると、雄は昨年六月に同博物館でふ化した。体長約二五センチ、体重約四六〇グラム。雄らしく体格はしっかりとしている。二十七日に車で約四時間半かけて運んだ。

 園で飼育している近縁亜種のスバールバルライチョウを運んだ経験を生かして、移送前にエサを与えずに臨んだ。段ボール箱に入れ、震動が伝わらないよう細心の注意を払った。

 到着した雄は雌と隣り合わせの別の部屋に収容された。棚の上の空気清浄器の裏に隠れてしまうなど神経質な一面をのぞかせた。移送で体重は十数グラム減ったが、到着後にもエサを食べたという。

 環境に慣れさせた後、四月中旬ごろに隣の部屋の雌と窓越しに対面させる。様子を見て問題がなければ、五月の連休明けには同じ部屋で過ごさせる。

 雌は昨年七月にふ化し、現在は体長約三〇センチ、体重約六六〇グラムで健康状態は良好。ライチョウの産卵期は五、六月で、六〜八個の卵を産む。

 佐藤哲也園長は「初の移送が無事に終わってほっとした。まずは雄が元気に過ごせることが大事で、慎重に対応したい。互いに若いので繁殖は期待できると思う」と話している。

 飼育、人工繁殖は環境省の「ライチョウ保護増殖事業計画」に基づいて進められており、今のところ一般公開の予定はないという。

 

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