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【栃木】

日光彫の御朱印帳 地元の雑貨店が1月販売開始

「日光彫」の御朱印帳を手にする渡辺直美さん=日光市で

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 日光市の雑貨店「TENtoMARU(てんとまる)」が、木製の表紙に地元の伝統工芸「日光彫」を彫刻した御朱印帳を販売している。市内の若手職人が表紙の制作を手掛け「伝統工芸のとっつきにくさを取り払いたい」と、従来の日光彫にはなかった色や柄に挑戦している。

 同店は世界文化遺産「日光の社寺」を構成する日光東照宮や輪王寺にも近く、二〇一五年の開店当初から、寺社参拝の証しとなる御朱印を集める御朱印帳は主力商品だった。近年は御朱印集めをする若い女性も増えており、店主の渡辺直美さん(34)は「この場所ならではの商品」として、オリジナルの御朱印帳を思いついた。

 知人の紹介で、若手の日光彫職人・村上真亜子さん(29)と知り合い、制作を依頼。「伝統にとらわれず、時代に求められるものを」と村上さんが応じて、今年一月から販売を始めた。値段は四千八百六十円からで、店で扱う他の御朱印帳より高額だが、「木の表紙がおしゃれ」と好評という。

雪の結晶((左)と(上))やシダレザクラをデザインにした「日光彫」の御朱印帳

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 日光彫は江戸幕府の三代将軍・徳川家光が東照宮を建て替えた際に全国から集めた職人らが、小遣い稼ぎに始めたものが地元に根付いたとされる。牡丹(ぼたん)など東照宮で使われている柄を深彫りした重厚なものが多いが、御朱印帳では雪の結晶や金魚などの柄をワンポイントに入れ、親しみやすいデザインにしたほか、伝統的な日光彫では使われない、鮮やかな緑や青を取り入れた。

 村上さんは「日光彫は手鏡やお盆など、今はあまり使わないものに彫られることが多かった。より多くの人に使ってもらえるものを作っていきたい」と話している。

 

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