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【栃木】

繰り返される表現 見つめる 那珂川で障害者の絵画など作品展

会場に展示されている柴田鋭一さんの「せっけんのせ」=那珂川町で

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 障害者の絵画などの作品を紹介している、那珂川町小口の「もうひとつの美術館」で、展覧会「繰り返しの極意」が開かれている。長い間、同じテーマや手法で創作活動を続ける作家たちの作品を集め、繰り返される表現の原点を見つめる。六月十日まで。 (原田拓哉)

 美術館は明治、大正の面影を残し、廃校となった旧小口小学校の校舎を再利用して、二〇〇一年にオープンした。認定NPO法人が運営し、芸術家たちも芸術活動を支援している。美術館内では、全国の障害者の施設で作られたマグカップ、トートバッグなどの関連グッズの販売コーナーも設けられている。

 今回の展覧会には、関東地方を中心に、障害者以外も含め十五人が百点を超える作品を出品。米国・ニューヨークのギャラリーで作品が販売されるなど、海外から高い評価を受けている作家たちも多い。

 展覧会に作品を寄せた作家たちの繰り返される行為は、「握る」「編む」「ボールペンで同じ文字を描く」などさまざまで、毎回、同じモチーフによって作品が完成する。

 「せっけんのせ」を描き続ける柴田鋭一さんが出展した五点の作品は、せっけんの大きな泡があふれ出したり、小さな泡がどこかに飛んでいくようにも表現されている。

 膨大な数の「電信柱」をテーマにする秋山俊也さんの作品は、電信柱が「人」や「怪獣」にも感じ取れ、生き物の持つエネルギーも伝わっていく。

 梶原紀子館長は「毎回、同じ作品だが、繰り返しやって見えてくることがある。それぞれの作品からそれを感じてもらえれば」と話している。

 原則月曜休館。入場料は大人八百円、大学生五百円、小中高生・七十歳以上・障害者・重度の付き添い四百円。

 

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