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【栃木】

<小森信道の東奔西走 自転車レース取材記>増えたチーム戦略 総合力生かす采配カギ

ツール・ド・とちぎでメディアのインタビューに応える清水監督(右)。チームの総合力の高さをどう生かすのか、采配にも注目だ=3月24日、日光市で

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 三月二十三〜二十五日に県内で開催された、国際自転車競技連合(UCI)公認の国際レース「ツール・ド・とちぎ」。

 宇都宮ブリッツェンは最も名誉ある個人総合時間で増田成幸選手が3位表彰台、鈴木譲選手が6位、岡篤志選手が9位と、トップ10に三選手を送り込む活躍を見せた。

 しかし、目標は個人総合時間での優勝だったので、この結果は最高の結果だったとは言えないのが正直なところだ。

 優勝に届かなかった理由はいくつか考えられるが、個人的に思う一番の理由は、エースを絞り切れなかったことにあったのではないかと感じている。

 3位になった増田選手は、実力は申し分ないものの、昨年のこの時期に発症した甲状腺疾患のバセドー病からの回復途上にある。

 加えて今回のコースは、第一ステージの個人タイムトライアルを除けば勝負を仕掛けにくい平凡なレイアウトで、エースを決めにくい状況でもあった。

 そのため、チームは絶対的エースを置かず、総合力の高さを生かして総攻撃を仕掛けることで活路を見いだそうとした。

 しかし、絶対的エースがいないことが逆に、作戦の選択肢を増やすことになってしまった。それが、勝利ではなく「そこそこ」の結果に収まる理由になったと感じるのだ。

 もっとも、数年前まではUCIレースと言えば、エースは増田選手の他に選択肢がなかったことを考えると、総合力で戦った今レースは、チームの進化を証明したとも言える。

 それだけに、はっきりとした特徴があるコースが組み込まれる今後のUCIレースでは、就任五年目となる清水裕輔監督の采配が重要になる。

 選手の走りと同じくらい、清水監督の采配にも注目してもらいたい。

 

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