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【栃木】

「軍都・戸祭」の歴史再発見 宇都宮の市民サークル発刊

本を手にする石場久雄さん=宇都宮市で

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 宇都宮市内の市民サークル「戸祭歴史セミナー」が、地元の歴史的遺産や伝承を一冊の本「戸祭地域の歴史再発見」(A4判、七十ページ)にまとめた。明治時代後半、旧日本陸軍の部隊編成が設置されて以降、軍都への道を歩み、軍関連施設跡地に公共施設が整備されたことなどを中心に紹介。一九四五年七月十二日、宇都宮を襲った「宇都宮空襲」の体験記も寄せられている。

 この本は、セミナーのメンバーが、市内の神社・仏閣や旧家などを訪ね歩き、三年がかりで編集した力作。

 市中心部にも近い戸祭地域は、明治時代後半の一九〇八年、陸軍の第十四師団が設置されたことにより、大きな発展を遂げる。

 市民にも親しまれる「桜通り」は、第十四師団の施設を結ぶために整備された軍道。道路沿いに桜が植樹され、かつて県内を代表する桜の名所でもあった。

 軍の関連施設跡地には、現在、栃木医療センターをはじめ、県体育館、市立戸祭小学校など公共施設が数多く整備されている。

 戦争関連では、「私の空襲体験」として、セミナーの代表を務める石場久雄さん(86)と、当時、女学校の生徒が、四五年七月十二日、宇都宮を襲った「宇都宮空襲」の体験記を寄せている。

 このほか、茂木町の「道の駅もてぎ」に移築・保存されている「古田土(こだと)邸」は、桜通り西側に、二四年に建てられた洋館だったことなども紹介している。

 石場さんは「特に若い世代に、目を通してもらいたい。歴史を知ることで、地域への愛着につながれば」と話す。千部発行し、市内の図書館、小中学校などに配布する予定。 (原田拓哉)

 

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