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【栃木】

栃木市長選 大川さん、現職破り初当選 県内2人目の女性市長

「女性と若い人が前面に出た選挙だった」と振り返る大川さん=栃木市で

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 栃木市長選と市議選(定数三〇)は二十二日に投開票された。市長選は、元市議会議長で無所属新人の大川秀子さん(70)が、三選を目指した無所属現職の鈴木俊美さん(67)を破り、初当選した。同市の女性市長は初めてで、県内では昨年十月の那須烏山市長選で当選した川俣純子市長に続いて二人目。 (吉岡潤)

 大川さんは市政の刷新、鈴木さんは二期八年の実績をもとに継続を訴えて激しい選挙戦を展開。大川さんが九百十八票差の接戦で一騎打ちを制した。投票率は58・54%。合併によって新市で初めて実施された二〇一〇年の70・91%、前回一四年の64・48%からさらに下がった。

 前回から定数が四減となった市議選は三十四人が争い、三十人の新議員が決まった。内訳は、現職二十四人、元職一人、新人五人。党派別では自民五人、公明三人、共産二人、無所属二十人。投票率は58・53%(前回64・48%)だった。

◆確定得票

当 38,994 大川秀子 無 新<1>

  38,076 鈴木俊美 無 現 

◆「大型事業見直す」大川さんが公約へ意欲

 栃木市初の女性市長となる大川さんは当選から一夜明けた二十三日、事務所で記者会見し、「女性たちの素晴らしいネットワークで選挙を戦った。女性が認められる結果を出したいと思ってきた。それが成果として表れた」と表情を緩めた。

 旧栃木市議を三期務め、二〇一〇年の合併後も二期連続で市議に当選。新市の初代議長にも就いた。旧一市五町の現況について「均衡ある発展ができているのか。住民の間に不満の声がある」と、市議を辞して市長選に出馬した。

 地域間の融和とともに公約の柱のひとつに据えたのが財政健全化。これまでに自らを含む市議会が合意して、今秋に着工予定で計画が進んでいる文化芸術館の建設の見直しを唱えた。

 「市民の声を聞いてみたら、理解が得られていなかった。執行部も議会も説明不足だったと反省した。どこまで経費を削減できるのか、早急にできることを進めたい」と説明した。

 並んで打ち出した小中学校の給食無料化は、試算によると年間で約六億五千万円が必要になる。「大型事業を見直して捻出したい」と説きつつ、「始める時期ははっきりと言えない」とも。一方、とちぎメディカルセンターの産科開設は「一年以内を目指す」と明言した。

 「県南の中核都市」を目指し、基礎づくりのために近隣自治体とより対話の機会を増やす考えも示した。「女性を意識したことはないが、おのずと女性の視点は出てくると思う」と語った。

◆「油断と自信過剰」 鈴木さんが敗因

落選が決まり、支援者にあいさつする鈴木さん(中)=栃木市で

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 三選を果たせなかった鈴木さんは即日開票された二十二日夜、事務所で支援者らに「このような結果になったすべての責任は私にある。油断と自信過剰だった」と述べて頭を下げた。

 選挙戦では、市政継続の重要性を強調。相手陣営が掲げた文化芸術館建設の見直しや小中学校の給食無料化などの実現性に疑問を投げかけた。「まあ(選挙戦は)大丈夫だろうという思いが常にあった」と心の隙を悔いた。

 「負け惜しみではないが、私が言ってきたことは決して間違っていない。有権者に分かっていただけなかったのが残念」と肩を落とした。

 

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