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【栃木】

<小森信道の東奔西走 自転車レース取材記>追われる立場 真の強者へ 壁越えろ

JPT第5戦で、宇都宮ブリッツェンは数的有利の状況を作りながら、ゴールスプリントで岡選手(赤)がわずかに及ばず2位。真の強者になるための大きな壁が今、チームの前に立ちはだかっている=4月28日、群馬県みなかみ町で

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 自転車ロードレースの国内ツアー戦、Jプロツアー(JPT)の第五戦と第六戦となる「東日本ロードクラシック」が四月二十八、二十九の両日、群馬県みなかみ町の群馬サイクルスポーツセンターで開催された。

 ここまでの四戦で三勝を挙げ、見事に開幕ダッシュを決めた宇都宮ブリッツェン。今回の二連戦でも貪欲に勝利を狙いたいところだった。

 二十八日の第五戦は、レース中盤から雨沢毅明選手が三人の逃げ集団に入り、チームメートの脚を温存。終盤には増田成幸、鈴木譲、岡篤志の三選手が十人の先頭集団に残って数的有利の状態を作ったが、ゴールスプリント勝負で岡選手が2位だった。

 二十九日の第六戦は、中盤にできた十九人の逃げ集団がそのまま逃げ切る展開。ブリッツェンはその中に増田、鈴木譲、鈴木龍、雨沢、岡の五選手が入り、最終局面で八人に絞られた先頭集団に雨沢選手を除く四人が入って有利な状況を作り出したが、鈴木龍選手の3位が最高位だった。

 二日間ともに圧倒的なチーム力を見せながら、勝利に見放されてしまったブリッツェン。チームは今「強者の苦しみ」を味わっていると言える。

 JPT開幕から圧倒的なチーム力を見せたことで、ほとんどのチームがブリッツェンの出方をうかがい、力を利用してレースを進め、最後の勝負の場面に集中して一矢報いようとしている。

 だが、真の強者であれば、そんな他チームの思惑をはねのけなければいけないし、今季のブリッツェンはそれができるチームだとも感じている。

 強くなければ勝てないが、強い者が必ずしも勝つわけではない。そんな自転車ロードレースの難しさを、あらためて感じた二日間だった。

<レース概要> 今年で52回目の開催となる歴史のあるレース。群馬サイクルスポーツセンターの6キロ周回コースを、第5戦は17周、第6戦は22周して争われた。

 

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