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【栃木】

「パリにかけたポスターの魔法」 宇都宮美術館で 仏ポスター作家のレイモン・サヴィニャックさん

会場に展示されている大作「マギー・チキン・ブイヨン」=宇都宮美術館で

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 フランスを代表するポスター作家で、日本の広告界でも注目を集めたレイモン・サヴィニャック(1907〜2002年)を紹介する企画展「パリにかけたポスターの魔法」が、宇都宮市の宇都宮美術館で開かれている。温かいユーモアと機知に富んだ200点を超える原画、ポスター、関連資料を展示している。6月17日まで。 (原田拓哉)

 パリに生まれたサヴィニャックは、第二次世界大戦後のフランスのグラフィック・デザイン界をリードし、他の国や地域のデザイナーにも大きな影響を与えた。

 作品の特徴は「温かいユーモアに満ちたイラストレーション」。日本だけでなく、世界各国で手掛けた企業・公共ポスターにも「フランスらしいエスプリの感覚」を大切にしたという。

 今回の企画展の注目の一つが、出世作ともなった「牛乳石鹸(せっけん)モンサヴォン」。パリで「二人展」を開いたところ、せっけんの製造・販売元の化粧品会社の目に留まった。

 フランスの自動車メーカーの「ルノー4」の作品は、ポスター効果もあり、大衆車として自動車の売り上げにも大きく貢献した。

 代表作の一つ「マギー・チキン・ブイヨン」も展示されている。

 日本では、食品会社の「森永ミルクチョコレート」が、年配者には懐かしいポスターとして楽しめる。

 政治的な関わりは少なかったが、一九五〇〜七〇年代、パリに高架の高速道路が整備された際に、「景観が破壊される」と批判的なポスターも創作した。

 主任学芸員の橋本優子さんは「彼の作品は、親しみがあって分かりやすく、大人でも子どもでも楽しめる。柄も比較的単純化しており、若いデザイナーやデザイナーを志す人には教科書的な存在。何かのヒントが得られるはず」と話す。

 月曜休館。観覧料は一般八百円、大学生・高校生六百円、小中学生四百円。

 

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