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【栃木】

「院内助産」高まるニーズ 独協医大病院に専用施設

独協医科大病院が設けた院内助産専用の部屋=壬生町で

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 産科の全国的な医師不足を背景として、リスクの比較的低い分娩(ぶんべん)の際に医師ではなく原則として助産師のみが対応する「院内助産」のニーズが高まっている。導入する医療機関は各地で増加傾向にあり、独協医科大病院(壬生町)が、専用施設「バースセンター」を開設した。

 厚生労働省によると、二〇一一年は全国で百十の病院が院内助産を導入。一四年には百二十七施設に増え、一七年分の集計でもさらに増加する見込み。「助産師と役割を分担して医師の業務を軽減させ、扱う正常分娩の数を増やしたい」。バースセンターの開設式で同病院の深沢一雄産科婦人科主任教授は期待を込めた。

 院内助産の拡大を図った背景には医師不足に加え、晩婚化に伴う高齢出産の増加がある。若い人に比べて合併症などのリスクが大きい場合が多く、より慎重なケアを必要とするために医師の負担が大きくなっていた。

 一方で、緊急時の救急態勢が整う同病院では出産希望者も増加し、受け入れが困難になったことも。「四十代での初産も珍しくない。残念ながら、断らざるを得ないこともあった」と助産師の君島清美看護師長は明かす。

 これまでは産科部門の一床を院内助産用に利用していたが、バースセンターには専用の個室二部屋を設置。受け入れ数は、最大で以前の倍となる一カ月当たり十件にできると見込む。妊婦ができるだけ緊張しないように医療機器の配線を壁の中に収納し、目にせず済むような配慮も凝らした。

 親が要介護などで頼れずに育児への不安を抱える人に向け、沐浴(もくよく)の練習や子育て全般のアドバイスをするためのスペースも別に二部屋を設けた。君島看護師長は「医師に代わり、助産師が保健指導などでも力を発揮していきたい」と話す。

 

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