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【栃木】

下野の仁良川3号墳 太刀、勾玉など副葬品 埋葬時のまま出土

発掘された太刀などの副葬品。中央に散らばっているのが胸部の玉類、右側に見えるのが両手首の腕輪(下野市教委提供)

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 下野市教育委員会は、同市仁良川地区の仁良川三号墳から、刀身部に孔(あな)のある鉄製の太刀(たち)が出土したと発表した。この古墳は盗掘された跡がなく、太刀のほかに勾玉(まがたま)などの副葬品がほぼ埋葬当時の配置のまま見つかったという。(小川直人)

 市教委文化財課によると、直径二十五メートルの円墳で、六世紀前半の古墳とみられる。長さ約三メートル、幅約二メートル、深さ約一・五メートルの長方形の穴を掘って木製のひつぎで埋葬された。ひつぎは朽ちているが、未盗掘で金属や石製の副葬品は埋葬時のまま残されていた。

 太刀は長さ約八十センチで、左肩から左手首の位置に納められていた。エックス線撮影で刀身のつばに近い位置に直径三、四ミリの孔が確認された。孔のある太刀は全国でも約百五十例と珍しく、県内では十三例ある。

 こうした太刀は、有力首長や盟主の墓から出土することが多い。孔の意味は解明されていないという。

しもつけ風土記の丘資料館に展示されている玉類=いずれも同市で

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 このほか、左耳の位置に耳環(じかん)、胸の位置に勾玉などの玉類、両手首の位置には青銅製の腕輪があった。

 区画整理事業に伴い、今年一月から三月に同地区の古墳四基を調べた。

 出土した勾玉などの玉類約二十点が、同市国分寺のしもつけ風土記の丘資料館で「しもつけ考古コレクション」として展示されている。太刀は保存処理が終わり次第、展示する予定。資料館の担当者は「未盗掘のため全ての副葬品が残されていたことは貴重だ。詳しい年代の特定にもつながる」と評価した。

 資料館は午前九時〜午後五時。入館は無料。月曜日、第三火曜日が休館。

 

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