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【栃木】

<小森信道の東奔西走 自転車レース取材記>厳しいマーク 孤独の強者 苦しい戦い

第10戦で、後手に回る展開を立て直そうと、まとまって集団のペースを上げるブリッツェンの選手たち。今後も苦境が予想されるが、前進し続けるしかない=10日、那須町で

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 自転車ロードレースの国内ツアー戦、Jプロツアー(JPT)の第九戦「那須塩原クリテリウム」が九日に那須塩原市で、第十戦「那須ロードレース」が十日に那須町で開催された。

 五月十二、十三日に開催された宇都宮での二連戦から、およそ一カ月ぶりに再開されたJPT。その間に国際自転車競技連合(UCI)公認の国際レースで結果を残してきた宇都宮ブリッツェンは、両レースとも序盤から積極的に攻撃を仕掛けて集団の人数を絞るか、もしくは、有力選手の逃げ集団を作って逃げ切るという、チーム力の高さを見せつける戦い方で勝利を狙った。

 第九戦では序盤から各選手が積極的に攻撃を仕掛けて集団の人数を絞り、中盤すぎにはブリッツェンのみが全選手を残す二十人ほどの集団にすることに成功したものの、最終局面でのライバル選手の飛び出しに誰も反応できずに後手に回り、雨沢毅明選手が追走集団でゴールし5位。

 第十戦も、ブリッツェンは序盤から積極的に攻撃を仕掛け続けたが、狙い通りの逃げを作ることはできない。逆に、終盤にライバルチームに逃げを作られてこの日も後手に回ってしまい、万事休す。3位争いのゴールスプリントに鈴木龍選手のみが残り、17位でゴールするのが精いっぱいだった。

 ここまで、ブリッツェンはJPTで5勝、UCIレースでも2勝と、チーム力の高さと好調ぶりを結果で示してきた。その分、各チームからのマークもより一層厳しくなり、協調してほしい場面でも警戒され協調を得られないことも多くなった。まさに、強者の苦悩と孤独を味わっている段階だ。

 それでも、後戻りはできないし、前進するしかない。苦悩と孤独をはねのけられた時、チームはもう一段、進化しているはずだ。

<レース概要> 今年で2回目の開催となったJPT那須2連戦。レース会場が第9戦はJR那須塩原駅西口、第10戦はJR黒田原駅から徒歩5分と、駅近で観戦しやすい立地が好評を得ている。

 

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