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【栃木】

<御料牧場の四季 皇室の農を探る> (下)ホワイトアスパラ

塩化ビニールの筒(左下)の中で育ったホワイトアスパラガス(中央)。周辺のアスパラガスは日光を浴びてグリーンアスパラガスとなる=高根沢町の御料牧場で

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 御料牧場で新緑の芽吹きがそこかしこに見られるようになった五月のゴールデンウイーク。皇太子ご一家と秋篠宮ご一家が牧場で数日間を過ごされた。

 飼育されている馬などをめで、野菜類の収穫もした。皇室の「野菜畑」でもある牧場では、天皇陛下が自ら野菜を収穫することもあるという。

 三年ほど前、滞在中のご両家が畑を訪れた際、鈴木稔場長(当時)が、新たにホワイトアスパラガスの栽培を検討していることを説明した。

 ホワイトアスパラガスは欧州では「春告げ野菜」と呼ばれ、鶏卵やバター、レモン汁で作るオランデーズソースなどを添えて供される。「海外経験が豊富な皇族の方々にお召し上がりいただきたい」と牧場で試作。昨年から栽培が定着した。

 アスパラガスは日光に当たると緑化する。そのため、土の中で育ち始めた頃、黒いビニールで覆った長さ三十五センチ、直径五センチの塩化ビニール製パイプを、アスパラガスにかぶせるように埋め込んで育てる。三月上旬にパイプを埋めると一日に五センチほど成長。長さ二十五センチ、太さ一〜一・五センチに育った段階で収穫する。

 その後は、ハトロン紙で十本単位で包み、冷蔵庫に立てて保存。月、水、金曜日に、他の食材と一緒に保冷車で皇居に運ぶ。

 来年は新天皇即位の年。「新しい天皇ご一家のご要望に応えられるよう、準備を怠らない」。そ菜係長の塩田光一さん(56)はこう言って畑を眺めた。

 (この連載は小川直人、原田拓哉、蒲敏哉、高橋淳が担当しました)

 

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