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【栃木】

工・農融合で新産業を 宇大技術研究所が完成 来月26日開所式

カメラなどが搭載されたイチゴの収穫ロボット2号機=宇都宮大で

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 宇都宮大は、工学、農学の垣根を越えて、最先端技術を融合させる拠点「ロボティクス・工農技術研究所」(REAL)を宇都宮市の陽東キャンパスに整備した。宇大に蓄積されたロボット技術や次世代型の植物生産技術を活用し、研究にとどまらず、新たな地域産業の創出を目指す。栃木県が生産量日本一を誇るイチゴの自動収穫などに期待される。7月26日に開所式がある。 (原田拓哉)

 工学部、農学部の研究室のほか、企業、自治体などが加わり、産官学でさまざまなプロジェクトを進める。それぞれ、二〇二二年から二五年までの商品化・実用化を掲げている。

 宇大が開発した独自の技術が、プロジェクトの基礎となる。例えば、イチゴの収穫時の劣化を抑えるため、果実に触れずに容器詰めできる技術。長期輸送を可能にし、マレーシアやタイへの輸出実績もある。

 イチゴの収穫ロボットも製作。搭載したカメラで摘み取りに最適な時期を判断し、病害虫の発生も警告する。現在、小型化を目指した三号機の開発が進む。

 こうした次世代型の植物生産技術の実験は、これまで生産農家などに出向いて行われてきた。今後は、研究所の整備に先立って完成したキャンパス内の実験農場を中心に、より継続的に研究を進める。

 農業の分野では、県内で生産が盛んなナシなどにも研究を広げていきたいという。

 このほか、人の移動手段としてのロボットの活用などもプロジェクトに掲げている。移動距離が限定されたテーマパークなどで実験を行い、都市部での活用の可能性を探る。

 研究所は、鉄骨二階建て延べ約千四百平方メートル。ロボット実験室、先端栽培室などを設けた。生産された植物の香り、味覚、外形などの品質を分析する装置も導入した。

 農学部の柏崎勝・准教授は「プロジェクトは成果と効率が求められている。知識と技術を集め、社会実装につなげるのが狙い。宇大発のベンチャー企業を誕生させていければ」と話している。

 

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