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【栃木】

アマ映像作家たちの短編14本 8日に足利で上映会

石川さん(後方)の指導を受けながらパソコンと格闘する岡田さん=足利市で

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 アマチュア映像作家の作品を集めた上映会「第七回手作り映画で観(み)る足利・両毛」が七月八日、足利市の助戸公民館で開かれる。五十二歳でキックボクシングを始めた学習塾講師の姿を収めた作品など十四本の短編を披露する。主催する足利映像クラブ代表の石川勝さん(63)は「一緒に感動を味わう映画の原点を持っているのが市民ビデオ。楽しんでほしい」と話す。 (吉岡潤)

 同クラブは二〇一〇年、ビデオ市民講座の修了生らで結成。足利市や近隣の市民有志らが互いに意見を交わしながら、思い思いのテーマで作品づくりに励んでいる。全国的なコンテストの入賞者も生んでいる。

 足利市の元中学校教員、岡田忠治さん(81)は今回初めてパソコンを使ってビデオ編集に挑んだ。教員時代から8ミリフィルムの撮影は手慣れていたが、パソコンは「見るのも嫌」というほど苦手。「自分で編集するのは無理」と諦め、クラブではもっぱら「批評家」に回っていた。

 背中を押したのが、親しく付き合っている群馬県太田市の学習塾講師、津久井一則さんの「挑戦する姿」だった。津久井さんは昨年六月、五十二歳でキックボクシングを始めた。同十一月には十四歳の少年と対戦し、鼻血にまみれ、肩を痛めながら判定勝ちした。

 リング上で花束を渡した岡田さんは「この男を撮ってみたい」と発起。ジムに何度も通って練習風景を収め、関係者を取材した。上映会に向け、パソコンと悪戦苦闘しながら編集作業を続けている。

52歳でキックボクシングを始めた津久井さんを追った岡田さんの作品(石川さん提供)

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 一方、津久井さんも、岡田さんと一緒に何度も出かけている旅先でいかに岡田さんが愛されているかを撮影。上映会では二人の作品がそろって流される。

 ほかに足尾鉱毒事件で廃村に追い込まれた谷中村(現在の栃木市)の神輿(みこし)が百十一年ぶりに「里帰り」する様子などを撮った作品に加え、招待作品として太田市のぐんま国際アカデミー高等部の生徒が製作した二本を上映する。

 他界した会員二人の作品もある。石川さんは「映像はその人が生きてきた足跡でもある。第三者が見て、どう感じるか、知りたいとも思う」と語る。

 上映開始は午後一時、入場無料。問い合わせは、石川さん=電0284(42)1731=へ。

 

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