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【栃木】

雨情の生涯 振り返る 永眠の地・宇都宮で企画展

野口雨情のゆかりの品々が並ぶ企画展=宇都宮市で

写真

 晩年の一時期を宇都宮市で暮らした童謡詩人の野口雨情(1882〜1945年)を振り返る企画展が、同市中里町の上河内民俗資料館で開かれている。愛用品や写真パネルなど約100点を展示。落款、朱肉や筆など初公開の貴重品も数多い。7月22日まで。 (原田拓哉)

 茨城県北茨城市生まれの雨情は、北原白秋、西条八十とともに三大童謡詩人として知られる。「七つの子」「赤い靴」「シャボン玉」などが代表作で、生涯で約二千の作品を送り出した。

 早稲田大時代に坪内逍遥に師事したが、中退。その後、北海道で新聞記者をしたり、家業の廻船(かいせん)問屋を継いだりするなど、職を転々とした。三十代後半から、本格的な創作活動に入り、作曲家中山晋平、歌手佐藤千夜子らと全国各地を巡り、地方小唄などの作品も残した。

 太平洋戦争末期の一九四四年に、病気療養と疎開のため、東京都内から宇都宮へ。一年ほど暮らし、最期を迎えた。旧居は現在、市認定建造物となり、保存されている。

 写真パネルでは、歌人石川啄木ら文壇関係者との交流や、全国各地を巡った様子など幅広い活動を振り返る。カバン、帽子などの愛用品のほか、横浜市の百貨店で限定製作された「ヨコハマ 赤い靴のお人形」も展示されている。

 同資料館の担当者は「野口雨情の作品は、誰でも子どものころから、口ずさんだり、耳にしたりしている。一年ほどの宇都宮暮らしだが、これをきっかけに、身近に感じてもらえれば」と話す。原則月曜休館、入場無料。

 

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