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【栃木】

<11日に考えた>災害時の支援へ態勢整備 日赤県支部、救援物資独自に備蓄

日赤県支部の備蓄倉庫で「布団セット」を確認する職員

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 災害に備えて、救援物資を準備しているのは自治体など行政だけではない。日赤栃木県支部(宇都宮市)も布団や毛布、日用品など物資を独自に備蓄し、二〇一一年の東日本大震災などで県内外に届けてきた。日赤県支部の備蓄状況を取材した。 (北浜修)

 日赤の活動は医療関連に加えて災害救護も重要な業務。本社(東京)のほか四十七都道府県に支部があり、全国の支部で災害救援物資を備蓄する。

 栃木県支部の備蓄倉庫は、支部が入居するとちぎ福祉プラザ(同市若草)の敷地内にある。建物は別棟で二階が倉庫、一階に支部の車両が待機する。

 物資の品目は全国共通のものと支部独自のものがある。全国共通は「毛布」(一枚)、歯ブラシや軍手など日用品が入った「緊急セット」(一世帯四人分)、マットやスリッパ、アイマスクなどの「安眠セット」(一人分)。備蓄倉庫をはじめ、県支部が県内各市町で管理する物置に保管している。

 現在の備蓄数は、毛布四千三百七点▽緊急セット千二百八十二点▽安眠セット二百四十五点だ。

 このほか、県支部独自で「布団セット」(一人分)九百十四点を備蓄する。

日赤県支部の備蓄倉庫がある建物。1階に車両が待機し、2階が倉庫=いずれも宇都宮市で

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 小松崎毅・事業推進課長は「冬は寒さを防ぐには毛布だけでは不十分」と、布団セットを独自に準備する理由を話す。自治体関係者と協議する機会などを通じて、関係機関が保管する物資に「毛布が足りない。布団はもっと足りない」と感じているという。

 備蓄倉庫の床へ、県支部の職員に毛布を広げてもらった。避難先で毛布は必要不可欠だが、体育館などの固い床の上に敷いただけでは、十分に体を休めたり、眠ったりすることは難しい。避難生活が長期化すればなおさらで、「布団はもっと足りない」という言葉が重く響く。

 救援物資は、日赤内や行政などから要請を受けて、県内外へ送る。災害時に限らず、住宅の火災や浸水などでも現場へ送り、配布する。

 東日本大震災では、県内と茨城県に開設された避難所などへ、二〇一五年の関東・東北豪雨では、県内に開設された避難所などへ届けた。

 西日本豪雨では現在も行方不明者の捜索・救助活動が続けられる一方、多くの住民が避難生活を余儀なくされている。平穏な生活を取り戻せるのか、先が見通せない。県支部は要請があった場合に対応できるよう態勢を整えている。

 

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