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【栃木】

「レッドデータブックとちぎ」始まる 宇都宮の県立博物館

標本や写真パネルなどを見る来場者ら=宇都宮市で

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 宇都宮市の県立博物館で十四日、企画展「レッドデータブックとちぎ二〇一八」が始まった。絶滅の恐れがある動植物などを解説したデータブックの内容を、資料展示を通じて紹介している。十月八日まで。 (北浜修)

 「レッドデータブックとちぎ」は県が二〇〇五年に発行。今年三月、十三年ぶりに改訂した「レッドデータブックとちぎ二〇一八」を刊行していた。

 企画展では、標本や写真パネルなどの資料計約四百点を展示。生き物の絶滅や希少動植物、保全活動、栃木県の地形・地質と、四つのテーマに分けて紹介している。

絶滅したカワウソの標本=宇都宮市で

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 目を引くのは絶滅したカワウソ。一八八六(明治十九)年、日光の大谷川で採集された標本を展示する。

 かつては日本の河川にいる身近な動物だったが、一九七〇年代後半に高知県で目撃されたのを最後に、姿を消した。乱獲と生息場所である河川の改修工事が原因と見られるという。

 希少動植物では、準絶滅危惧種のフクロウの標本などがあり、来場者らが足を止めて見ていた。

 保全活動では、外来種の問題を取り上げている。ペットとして持ち込まれた北米原産の動物が日本各地で野生化した一例として、アライグマの標本を展示し、在来種の脅威になっていることなどを説明している。

 また「間違った自然保護」として、人間が勝手に生き物を別の場所に放すことは自然環境を乱すもので、場所や地域の特徴を十分調べてから行わなければならないなどとパネル展示などで呼びかけている。

 同館の林光武自然課長は「企画展を通じて、栃木県の自然の素晴らしさを知ってもらいたい。生き物たちを大切にするにはどうすればよいのかが伝われば」と話している。

 開館時間は午前九時半〜午後五時。休館日など問い合わせは同館=電028(634)1311=へ。

 

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