東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 栃木 > 記事一覧 > 7月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【栃木】

那須・雪崩8人死亡事故「命預かっている…忘れないで」 県教委が危機管理研修

高瀬晶子さんの話に耳を傾ける新任教員ら=那須町で

写真

 昨年三月、那須町で登山講習中に県立大田原高校の生徒ら八人が死亡した雪崩事故の犠牲者、高瀬淳生(あつき)さん=当時(16)=の母晶子さん(51)が三十日、同町のなす高原自然の家で、新規採用教員らを対象にした県教育委員会の危機管理研修に講師として出席した。晶子さんは「子供たちの命を預かっていることを忘れないで」と訴えた。 (北浜修)

 研修には、本年度に採用された県立高校や特別支援学校の教員のほか、小中学校や高校、特別支援学校の養護教諭ら計約百四十人が参加した。晶子さんが、若い世代の教員らを前に話すことを希望したという。

 冒頭、全員が黙とう。晶子さんは、登山講習会で指導的立場にあった引率教員らが、雪崩が起きたラッセル訓練の現場について「安全だと思っていた」と説明していることに触れて、「おかしい。ほかに代替案を考えていなかったのか」などとあらためて批判した。

 その上で、児童や生徒の安全に関わることで疑問があれば、遠慮せずに声を上げることを求めた。晶子さんは「難しいかもしれないが、疑問に思うことや、変ではないかと思うことがあれば、声に出して。(教育現場の)内側から声を上げてほしい」と呼びかけた。

 さらに「私の願いは、子供たちが安心して学べる学校、先生が安心して子供たちを導いていける学校。先生たちは、子供たち一人一人の命を預かっていることを絶対忘れないで」と、涙ぐみながら訴えた。

 話を聴いた県立黒羽高校の神山雅さん(27)は「ひと言ひと言、振り絞るように話していただいた。生徒の命を預かる仕事だというところが心に残った」、県立聾(ろう)学校の小堀恵里奈さん(22)は「指導者の責任の重さを感じた。おかしいと思ったら声を上げるという意識でいきたい」と感想を話した。

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報