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【栃木】

<つなぐ 戦後73年>平和の鐘つき犠牲者悼む さくら・東輪寺50人参列

「平和の鐘」をつく参列者=さくら市で

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 長崎が「原爆の日」を迎えた九日、さくら市の東輪寺で、平和の鐘をつく集いがあった。檀家(だんか)の人たちや平和運動に取り組む市民グループのメンバーなど約五十人が参列し、犠牲者を追悼した。 (原田拓哉)

 東輪寺は戦時中、県外から疎開の人たちを受け入れ、戦後は、戦争で亡くなった地元出身者を供養してきた。

 二〇〇〇年からは、原爆投下後の広島で焼け跡から採られた「平和の火」を分けてもらい、灯(とも)し続けている。地元の人から鐘の寄進も受けて「平和の鐘」と名付けた。鐘を支える支柱の中には、長崎、広島の被爆地の土も詰め込まれているという。

 境内で行われた集いでは、原爆が落とされた午前十一時二分、参列者全員で黙とう。一人ずつ鐘を鳴らして、犠牲者の追悼と、核兵器のない平和な世界の実現を祈った。集いは、広島の「原爆の日」の六日にも開かれた。

 人見照雄住職は「核兵器という誤った方向ではなく、平和に向かうようにかじを切らなければ。広島、長崎の悲惨な原爆を忘れてはいけない」と訴えた。

 当時、小学六年生で広島で被爆した那須烏山市の小松宏生(ひろみ)さん(84)も参列した。広島郊外の寺に学童疎開していた小松さんは、原爆で父や祖母ら家族が命を落とした。戦後、母親の実家がある宇都宮市で過ごした小松さんは「被爆者の一人として、平和の大切さをできるだけ伝えていきたい」と話した。

 

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