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【栃木】

<お宝拝見! @栃木、群馬、茨城> 栃木市・岩下の新生姜ミュージアム

岩下の新生姜ミュージアムの入り口

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 小さくてもキラリと光るミュージアムが、栃木、群馬、茨城には、たくさんある。珍しいコレクションだけでなく、テーマパークのような空間、多彩なグッズなど、魅力はさまざま。好奇心に身を任せて足を延ばせば、思いがけない「お宝」に出合えるかも。三県の個性派スポットを訪ねた。 (随時掲載します)

 「イワシタのっ、シンショウガッ」。CMで聞き慣れたフレーズが響く。見回せば、一面ピンク。館内を歩くと、自分がショウガになってピンク色の漬け液の中にいるような愉快な気分になる。

 岩下食品(栃木市)のヒット商品の名を冠したミュージアムは、二〇一五年六月に開館。館長を務める岩下和了(かずのり)社長(52)によれば、元々は先代の父・邦夫さんが集めた日本画や陶器などを展示する美術館だった。一四年四月に他界した邦夫さんは生前に自ら美術品を処分した上で「建物は生かしてくれ」と言い残していた。

 ツイッターを愛用する岩下社長は、自社商品を愛してくれる若いユーザーの声に常に接してきた。「お客さんを楽しませたい。写真に撮りたくなる魅力的なアトラクションを」と考え、若手社員でプロジェクトチームを編成。個性的なミュージアムを誕生させた。

「イワシカ」に守られたジンジャー神社=いずれも栃木市で

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 館内は「新生姜(しんしょうが)色」のピンクで統一され、入ってすぐのイベントステージには同色のピアノ、記念撮影用の新生姜の巨大パッケージが置かれている。先へ進めば、新生姜をかたどった高さ五メートルの巨大なかぶり物。さらに奥の部屋では擬人化した新生姜がベッドに寝ている。

 ショウガの英語読みに引っかけた「ジンジャー神社」もある。岩下社長いわく「御利益はショウガの効果で人間関係がポカポカになること」。デザインを一般公募したこま犬は、新生姜の形をした角が生えている。犬ならぬ、「イワシカ」という名の鹿だ。

 ファンとの交流を大切にしており、ファンが新生姜をモチーフに描いたアート作品やミュージシャンがコンサート用に作った新生姜型のみこしも並ぶ。「普通のショウガと違う特別なスペック」「万能食材としての汎用性の広さ」「優れた健康効果」という商品のセールスポイントを紹介する展示も充実している。

 新生姜を使った料理だけを提供するカフェでは、今なら九月二日まで「ピンクの流しそうめん」が味わえる。そうめんには新生姜の粉末が練り込んである。お土産も多彩だ。

 遊び心満載で、しかも入場無料。「何回来ても飽きないように」と趣向をこらしたイベントをたびたび開く。開館以来、来場者は三十三万人を超え、現在は月に一万人以上が訪れるという。「ミュージアムは、商品をおいしいと食べてくれるお客さんへの恩返し。ツイッターでつぶやいてもらえる話題を届け続けたい」と岩下社長は話す。 (吉岡潤)

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<岩下の新生姜ミュージアム> 開館は午前10時(カフェは午前11時)〜午後6時で、火曜日は休館(8月14日は開館)。東北自動車道栃木インターチェンジから約15分、JR両毛線・東武日光線栃木駅から歩いて約12分。問い合わせは、同ミュージアム=電0282(20)5533=へ。

 

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