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【栃木】

小山市が特別住民票 コウノトリ「ひかる」

人工巣塔にたたずむ「ひかる」=小山市で(同市提供)

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 小山市は十七日、ラムサール条約に登録された渡良瀬遊水地に滞在するコウノトリの「ひかる」に特別住民票を発行した。ひかるは繁殖・試験放鳥に取り組む千葉県野田市で、二〇一六年六月に放鳥された二歳の雄。遊水地周辺に半年ほど滞在し、高い木の上を模した人工巣塔で巣作りも確認されている。

 ひかるは昨年八月、渡良瀬遊水地の第二調節池に始めて飛来して十六日間滞在した。今年二月十七日に再飛来。二十四日から高さ一二・五メートルの人工巣塔に枯れ草や枝を運び巣作りも始めた。遊水地周辺を拠点にして六カ月となる十七日付で特別住民票を発行した。

 小山市渡良瀬遊水地ラムサール推進課によると、ひかるは遊水地内の浅瀬や周辺の水田で、小魚やカエルなどを捕食している。朝夕に人工巣塔にいることが多い。これまでに計三回、数日ほど姿が見られないことがあったが、野田市の衛星利用測位システム(GPS)によると同市付近に“里帰り”していたらしい。

発行された「ひかる」の特別住民票

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 コウノトリは神経質な鳥とされるが、ひかるはあまり人を恐れないという。小山市の担当者は「写真を撮っている人に近づいて来ることもある。人懐っこいところが、地域住民や観察を続ける人たちの人気を集めている」と話す。

 それでも、長く住み続けてもらうため、観察者には堤防の上からなど百五十メートル以上離れることや、大きな音を出さないことなどを呼び掛けている。

 特別住民票は市役所や地元の生井出張所などに掲示する。大久保寿夫市長は「コウノトリの定着は環境が良いシンボル。カップルとなる雌が見つかるといいが」と期待していた。

 同市の道の駅思川小山評定館で十九日まで、遊水地で過ごすひかるの写真約三十点を展示する写真展も開かれている。 (小川直人)

 

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