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【栃木】

<小森信道の東奔西走 自転車レース取材記>迫る東京五輪  雨沢選手、世界に出よ

東京五輪のハードなコース設定に対応できる数少ない日本人選手として、大きな期待がかかる雨沢選手。だが、少しでも早く世界トップレベルに身を置き、劇的な成長を遂げなければ活躍はできない=7月15日、福島県で

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 二〇二〇年に開催される東京五輪の、自転車ロードレースのコースが九日に発表された。

 男子は東京都調布市の武蔵野の森公園をスタートし、十キロをパレード走行。多摩川にかかる是政橋を越えて正式スタートが切られた後は、神奈川県と山梨県の山岳地帯を抜け、静岡県の富士スピードウェイにゴールする。

 レース距離は約二百三十四キロ、スタートからゴールまでの上った高さを合計した獲得標高は四、八六五メートルと、近年まれに見るハードなコース設定となった。

 コース特性上、活躍が見込まれるのは、上りで強さを発揮するクライマーと呼ばれる脚質の選手たちになると思われる。しかし、母国開催となる日本人で世界トップレベルのクライマーは現時点でおらず、苦戦することは間違いないだろう。

 そんな中、五輪開催までに世界トップレベルに迫れる可能性がある選手がいるとすれば、宇都宮ブリッツェンの雨沢毅明選手が有力ではないかと感じている。

 昨季、雨沢選手は二十三歳以下の日本代表として欧州でのレースを多数経験し、十月のジャパンカップサイクルロードレースでは3位表彰台を獲得するなど、大きなインパクトを残した。

 今季に入っても、五月のツアー・オブ・ジャパンでステージ優勝を挙げるなど、順調な成長曲線を描いているように思われるが、個人的には物足りなさを覚えている。

 というのも、今の雨沢選手にとって、主戦場としている国内レースが、実力を十分に発揮できるレベルではなくなってしまっているからだ。

 だからこそ、今季に是が非でもステップアップの移籍を決め、世界トップレベルでもまれる環境を手にするべきだ。東京五輪まで残された時間は、もうわずかしかない。

 

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