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【栃木】

創刊号は東日本大震災を特集 「とがった」文芸誌 小山で誕生

創刊号を手にする石川翠さん=栃木市で

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 小山市や周辺の市民らでつくる文芸サークルが、同人誌「風の四辻(よっつじ)」を創刊した。短歌や俳句などが中心の同人誌と趣が異なり、文芸誌に加え、“オピニオン誌”を掲げる。創刊号では、特集として東日本大震災を取り上げた。創刊号で編集長を務めた石川翠(みどり)さん(58)=同市=は「政治や経済、社会問題まで幅広く、一般市民の生の声を発信していきたい」と強調している。 (原田拓哉)

 「風の四辻」は、石川さんが講師となった文章教室の受講生が中心となり発足したサークル「かぜくさ文芸の集い」が発行する。

 会員は六十〜八十代の八人。月二回、市内で交流会を開いている。東日本大震災による東京電力福島第一原発事故で、故郷の福島県双葉町を離れ、市内に移転した北村雅(ただし)さん(63)が会員に加わったこともあり、震災を創刊号の目玉特集に組んだ。

 北村さんは「あの日、あの時」と題し、町社会福祉協議会の職員として、デイケアサービスセンターの利用者の避難誘導に追われた当時の状況などを振り返っている。

 「風の四辻」は、会員以外にも、外部のライターに原稿を依頼し、エッセーなどの作品も紹介している。年二回発行し、第二号は十一月末の予定。公害の原点でもある足尾鉱毒事件を取り上げ、原発事故関連の北村さんの連載も掲載する。

 石川さんは、サークルの顧問の立場で、次号からは毎回、編集長を代えて発行するという。

 創刊号はB5判、三十二ページ。小山市の市民活動センターなどで無料で配布している。

 芸術評論家でもある石川さんは「多少とがった感じになるかもしれないが、今後は、沖縄の基地問題なども特集にしたい。今は小山市が中心だが、県全体、さらに北関東まで発行を広げたい」と意欲を見せている。

 

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