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【栃木】

「コウノトリの子、再来年には」 柳生博さん、渡良瀬の環境語る

地元住民らと「ひかる」について話す柳生さん(右)=小山市で

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 小山市の環境都市宣言十周年を記念した式典が同市の文化センターで開かれ、日本野鳥の会会長の柳生博さんが「コウノトリの野生復帰から見る渡良瀬遊水地周辺の豊かな自然との共生」と題して講演した。

 遊水地に半年余り滞在している国の特別天然記念物コウノトリの「ひかる」(雄、二歳)について、柳生さんは「二、三年後にはヒナが誕生するだろう」と予測。参加した市民らを喜ばせた。

 千葉県野田市で繁殖・放鳥されたひかるは、昨年八月に初めて遊水地に来て十六日間滞在。今年二月十七日に再飛来し、遊水地を拠点にして過ごしている。市は八月十七日にひかるに特別住民票を交付した。

 二十五日に講演した柳生さんは、地元でひかるの写真を撮影するなど見守りを続ける市民らを壇上に招き「コウノトリの話をするとみんな笑顔になるから不思議だ」と満面の笑みで話した。

 「十年前に比べて堤防からも水面がよく見えるようになった」と実験池の掘削など遊水地の環境保全・再生の取り組みを評価しながら「鳥たちからもこの水面が見えている。コウノトリになったつもりで全体を俯瞰(ふかん)して考え、環境再生を続けてほしい」と求めた。

 パネリストから「ひかるのお嫁さん探しで私たちにできることは」と質問されると、柳生さんは「できるわけねえだろ」と即答して笑いを誘った。それでも「来年は雌を連れてくると思うが、子はまだかな。再来年には四歳になり繁殖能力もある。誕生するはずだ」と展望した。 (小川直人)

 

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